より的確な効果音で恐怖を加速させるワザ!
みなさんはゾンビ映画やホラー映画を見ているとき、人間に噛みついてくる音や、骨がボキボキ折れる音に注目したことはあるだろうか。
映像に溶け込んでいるため気に留める人は少ないだろうが、こうした効果音は、映像の生々しさを際立たせるための大切な役割を果たしていることがわかるだろう。
だが、実際に人に噛みついたり骨を思いっきり折るわけにはいかないし、思った音が録音できない場合がある。
そんな時、より効果的な音を色んな素材で作り出す、サウンドデザイナーという人々が活躍する。
当記事では、効果音を作り出す彼らのお仕事を紹介しよう!ちょっぴりホラー要素が入ってるので閲覧注意だ。
この動画に登場するのは、スタジオ「アンノウン」に所属しているマット・デイビスさん。主にゾンビ映画の効果音を担当するサウンドデザイナーだ。
ゾンビが人間の肉に噛みつく音は、トマトをガブゥ・・・グッチュグッチュと丸かじりして表現。ゾンビっぽい演技をしながら、トマト汁を口から滴らせる姿は実にシュールである。
だがみずみずしさ弾ける美味しそうな音でも、ゾンビ映像に重ね合わせると、生々しく血を滴らせながら咀嚼する音に聞こえてくる。このマッチ度は職人技そのものである。
また、ピーマンを握りつぶす音は頭蓋骨が割れる音に、生の鶏肉をいじる音はゾンビが内臓をいじくり回す音になっているそう。更には、ゾンビが骨をかじる音をとるために、ワンちゃんにご協力を賜っているようだ。
こうした日常の様々なものに耳を澄ませインスピレーションを得ながら、より素晴らしい効果音を撮るために試行錯誤をしているという。
呻いている声を収録している姿を見るとある種のゾンビ専門声優のようにも見えてくるが、もちろんホラー映画だけではなく、テレビCMやドラマなどの効果音も手掛けている。もしかしたら、あなたも知らないうちに耳にしているかもしれない。
今度から映画を見る時には、映像やストーリーの面白さはもちろんのこと、効果音にも耳を傾けてみてはいかがだろうか。