ウマの星(※ウマじゃない)
筆者は人間だが、ネットなどで賢いゴリラを見つけると「コイツ・・・私より頭いい・・・」と戦慄することがある。こうして人間界にエリートゴリラが食い込んでくるように、馬界にもエリートラバが食い込んでくることがあるらしい・・・!
先日、イングランド南西部グロスタシャーで飼われているラバが、なんと馬術コンテストに参加し優勝したというのだ!
そのウマ界の王座に輝いたラバさんというのはこの子だ!
彼の名前はウォレス。ロバのお父さんとウマのお母さんの間から生まれたラバの男の子だ。
上の動画では、小さい体ながら軽やかに走っていく。イングランドの伝統的な馬術の訓練で貫禄が出ているのだろう。
だが、ウォレスはここまでに来るのに様々な困難をくぐり抜けてきたようだ。
半年前まで、アイルランドの小さな村でふらついており、近隣の親切な人たちにエサを貰いながらたった一頭で食いつないできたという。
そんな中、イングランドからのロバ専門の保護団体がやってきて引き取られることとなったそう。着いたばかりの頃は健康状態も悪く、回復までにはかなり時間がかかったようだ。
しかし6か月後、元気になったウォレスを見て、トレーナーであるクリスティ・マクリーンさんが「乗ってみよう」と考えたのだという。
⭐️ IT’S OFFICIAL ⭐️
As of today, Wallace is the first mule in history to be registered with British Dressage!
The…
するとみるみるうちに成長し、わずか6か月後、馬術コンテストに出場できるまでとなったのだ。
それまでコンテストの運営協会はウマ以外の参加を認めていなかったというが、今回は特例としてウォレスを迎え入れることとなったのである。
そして審査に参加した結果、ウォレスは見事優勝を果たした。この異例の事態にイングランドの名だたるメディアが注目し、大きな騒ぎとなったようだ。
ひとりぼっちだった半年前から一転、一気に世界中から注目される存在となったウォレス。まるでシンデレラストーリーのような物語であった。人生、何があるかわからないものだな~。