東京医科大学が女子の合格者を意図的に削減→ネットでは「死にたくなければ女医を選べ」が話題に

健康

私たちは女性差別に怒っていい

東京医科大学が、入学試験で女子受験生を意図的に減点し、女子の合格者数を抑えていたと読売新聞が報じた。

関係者はメディアの取材に対し「女性医師は出産などで、仕事をやめるケースが多く、3割を超えるとまずいという意識があった」と語ったそうだ。

この時代錯誤も甚だしいニュースに対し、ツイッター上では「#私たちは女性差別に怒っていい」がトレンド入りとなり、怒りの声が爆発している。

著名人・芸能人たちも次々と見解をツイートする中、タレントの小島慶子さんが、津川友介さんのブログポストを紹介し、話題になっている。

死にたくなければ女医を選べ

津川さんは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で教鞭をとる、医療統計学の研究者である。2016年、女性医師の方が、男性医師よりも患者の死亡率・再入院率が低いことを統計によって明らかにし、論文を提出した。

津川さんの論文は世界中で話題となり、「世界で影響を与えた科学論文」トップ3にもランクイン。各種メディアは「死にたくなければ女医を選べ」といったタイトルをつけ、センセーショナルに報道した。

研究では、2011~2014年にアメリカの急性期病院に入院した65歳以上の高齢者、およそ130万入院分の莫大なデータを解析。

結果、女性医師の方が男性医師よりも30日死亡率(女性医師10.8%、男性医師11.2%)、30日再入院率(女性医師14.6%、 男性医師15.1%)ともに統計学的に有意に低いという結果が得られたという。

津川さんはこの結果について以下のように説明している。

死亡率の0.4%の違い(一見すると小さく見えるので)が意味があるものなのかという質問をたくさん受けているのですが、死亡率0.4%とは過去10年間の死亡率の改善とほぼ同じレベルです。過去10年間に開発された薬や医療機器、ガイドラインなどを全部合わせたものと同じだけの効果ですので、「臨床的に意味がある差」であると考えられます。さらには0.4%の差は、もし男性医師が女性医師と同程度の医療の質であったとしたら全米で32,000人の死亡を減らせる計算になります。

これより過去の研究では、女性医師の方がガイドライン遵守率が高く、患者とより良好なコミュニケーションを取る傾向があることが報告されている。また、女性医師は専門外のことを他の専門医によく相談するなど、可能な限りリスクを避ける傾向があるとのこと。

男性医師と女性医師の間での診療パターンの違いが、患者の予後の差につながった可能性があるのではないかと考えられている。

結婚・出産を期にやめてしまう人が多いというのは、確かに女性を雇用するリスクであるのかもしれない。しかし、男性にはない、女性ならではの優位性もあるようだ。

参照元:Twitter医療政策学×医療経済学

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