【髪泥棒】インドのウィッグ工房に髪の毛を盗もうとするヅラ泥棒が襲来!!

事件

貴重な”黒い金”

インドの人々は、黒く艶々とした美しい髪を持っている。一部の貧しい地域では、女性たちは長く伸ばした髪の毛を神にささげる風習があるという。

そうした背景から、インドの髪の毛市場は非常に大きく、いまや世界中に主にカツラやつけ毛といった形で輸出されている。その価値から、インドにおいて髪の毛は「黒い金」とも呼ばれている。

しかし、価値あるものは悪意ある者に狙われるのが宿命だ。

先日、インド・デリーにあるウィッグ工房に、武装した7人の男が押し入り、髪の毛を盗むという事件が起こった。

狙われたのは、デリー郊外にあるウィッグ工房「ジャハンガール・フセインズ・ファクトリー」。8月の第一週、そこに7人の武装した男が押し入り、銃を突き付けて「髪の毛をよこせ!」と要求してきたのだ。

工房にはブリーチ済みの金髪や茶髪のウィッグもそろっていたようだが、彼らはもっとも価値のある黒髪のカツラおよそ230kgを盗んでいったという。

この間、わずか25分。店内には店主のフセイン氏と彼の弟がいたと言うが、怪我などはなく無事だった。

しかし、髪の毛は遠方の寺院を渡り歩いて引き取ったとても貴重なものだったため、経済的にもかなりの痛手を食らったという。被害総額はなんと900万円(6000万ルピー)にも及んだ。

地元メディア”インディアンエクスプレス”の取材に対し、店主のフセイン氏はこのように語っている。

人々はウィッグは安いものだと考えがちですが、先月に120kgの髪の毛を仕入れるのに、1kgあたり4万円(25000ルピー)もの金額を使いました。

私たちは1kgのカツラを作るのに2~3日かけており、髪の毛に再び命を吹き込み、10年以上使えるように作っています。

これだけ大切に作っているというのに、貴重さをわからない泥棒たちに盗まれたことは非常に悔しいことだろう。またフセイン氏は借金も抱えており、現在苦しい生活を強いられているという。

一刻も早く、犯人が逮捕されることを願うばかりだ。

 

参照元:The indian expressFacebook

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