タイで学校や企業の研修旅行などを手配する男性のFacebook投稿が、今話題をよんでいる。
刑務所見学で服役中の父親と対面
今週、学校の校外学習の一環として生徒たちが訪れたのはタイ刑務所。
そこで刑務所内の様子や、受刑者の社会復帰のための教育など、普段の学校生活では学ぶことのできないことを知る機会になるはずだった。
しかし、そこで男性の目にとまったのは、ひとりの少年だった。
彼はその場に立ち尽くし、一人の受刑者をただただ見つめている。そして、その受刑者もその視線に気付くと、その目からは涙が溢れ出したのである。
▲白い服の少年とオレンジの服の父親
その理由を少年に問うと、彼はこう答えた。
あれ、僕のお父さんなんです!
罪を犯した父親に敬意を払う息子
少年は父親がこの刑務所に収容されていたことを知らなかったのかもしれない。
しかし、突如姿を消した父親との再会に涙が止まらなかったのだろう。
二人は涙を流しながら抱き合い、父親は少年に謝り続けたという。
本当にすまない。会いたかったよ。ここを出るときにはきちんと更正するから。お前もいい子でいるんだよ。こんな父さんで恥ずかしいよな。友達に父親が刑務所にいるなんて知られたくなかったよな。
しかし、少年は「全然恥ずかしくない」と答え、伝統的なタイの文化でもある叩頭(こうとう)の礼で父親に敬意を表したのである。
迷惑や苦労をかけられたであろう息子が、足元に伏せ、いまなお父親に敬意を払うその写真は、多くのタイ国民の感動をよんだ。
父親の犯した罪については明らかになっていないが、息子ともう一度向き合える日が来ることを願い、しっかりと償い、そして更正することがせめてもの罪滅ぼしといえるだろう。
参照元:Facebook