フィリピン人初のヴィクシーモデル誕生
先日、今年のヴィクトリアシークレットのファッションショーに出演するモデルが発表された。
そのなかで、フィリピン人初のヴィクシーモデルに選ばれたとして、ケルシー・メリット(21)が話題にのぼっている。
アメリカ人の父親とフィリピン人の母親を持つ、いわゆるハーフとして生まれた彼女。
彫りの深い端正な顔立ちと長い手足、そして小麦色の肌のその外見からは、彼女をアメリカ人と思う人もいればフィリピン人だと思う人もおり、様々だという。
しかし今回『フィリピン人初』という称号がついたため、そこに噛み付いた女性がいたのである。
フィリピン人っても所詮みんなハーフ
現在、その女性のツイッター(@CINESUPREME) はプライベートになっていて見れないものの、彼女はこうつぶやいたのだ。
欧米の外見をした人がフィリピン人としてショーで歩くって?
ショックだわ。
生粋のフィリピン人が歩くときに教えてちょうだい。
続けて、彼女はこう述べた。
2015年にミスユニバースに選ばれたピア・ウォルツバックも、
2018年にミスフィリピンに選ばれたカトリオナ・グレーも、
女優として活躍し、世界で最も美しい顔1位に選ばれたリザ・ソベラーノも、
美の称号を手にした人は、みんな純フィリピン人ではなく”ハーフ”だと言うのだ。
多様化する時代が生み出す問題
美の基準が欧米に合わせられていることに嫌悪感を抱いたこの女性の発言には、「たしかにそれあるよね」「やっかみだろ」「フィリピン人を応援してあげられないの?」と賛否両論の意見が寄せられている。
これを受け、ケルシーも自身のツイッターでこうコメントした。
私は自分の国を愛しているし、ルーツがフィリピンにあることを誇りに思っています。
ハーフで生まれることによって、自分のいるべき場所がわからないと悩む人もいるだろう。多様化する時代のなかで、より一層ダイバーシティの取り組みが進んでいっていることは事実であり、それがこのような問題を生み出しているのかもしれない。
今後ますます難しい課題になっていきそうだが、まずは同じ国民として素直におめでとうと言ってあげられる心を持ってほしいものだ。