SOS!この犬を助けて!
8月末、米ヒューストン州の路上を劣悪な状態で彷徨い歩く1匹の犬の姿がとらえられた。
痩せこけた体からは想像もつかないほど、頭部が膨れ上がっているのがおわかりいただけるだろう。
実はこの犬、約12ヶ月間にもわたり、この姿を地域の人に目撃されていたという。にもかかわらず、誰も行動を起こさなかった。
今回、ローラ・ジーンさんが自身のFacebookに投稿し、助けを求めたことをきっかけに、地元の動物レスキュー団体が動きだしたのだ。
首には靴紐、体内には空気銃の弾が…
彼女の投稿から1時間もたたずして、動物レスキュー団体はこの犬の捜索を開始し、保護することに成功した。
ガスと名付けられたこの犬は、餓死寸前の状態だっただけではなく、なんと首に靴紐をきつく巻かれ、気管を損傷するほどの重症を負っていたのである。
さらにレントゲンを撮ると、ペレットガン(空気銃)で25発撃たれた痕跡があり、ガスの体内にはまだいくつかもの弾が残っている状態だったという。
里親も決まり新たな人生を歩むガス
▲保護された当時のガス
あまりにもひどい虐待を受けた状態で保護されたガスは、動物病院での治療が必要となり、同団体はSNSで寄付金を募った。
▲手術を受けたあとのガス
集まった寄付金で無事手術を終えたガスの頭部は、日に日に縮んでいき、元の大きさにほぼ戻ったという。
そしてもう一つ嬉しい知らせが。
ガスが手術を受けた病院で働くスタッフが里親となり、ガスは新しい人生を歩み始めたのである。人間の身勝手な行為で心身ともに深く傷ついたガスだが、新しい飼い主のもとで幸せに暮らせることを願ってやまない。
参照元:Facebook