驚くべきニュースが飛び込んできた。
インドネシアの19歳青年が、49日間漂流の末、グアム沖で救出されたというのである。
※青年の年齢は報道により異なりますが、在大阪インドネシア共和国総領事館の情報をもとに19歳と記載させていただきます。
49日ぶりに奇跡の生還!
早速、救出劇の様子をご覧いただこう。
たまたま通りかかったパナマ船籍が発見したのは木製のいかだ。そして、そのいかだには人影が!
2ヶ月弱ものあいだ行方不明になっていた青年は、漂流した当時のまま、木製のいかだの上で発見されたのだ。
インドネシアからグアムまで漂流
総領事館の発表によると、青年はインドネシアのスラウェシ島に住むアルディ・アディランさん。
Aldi Novel Adilang (19), penjaga lampu di rompong (rumah rakit di lautan) hanyut terbawa arus mid Juli 2018 sampai perairan Guam ketika berada di perairan 125 km dari pesisir utara Manado. Aldi ditemukan oleh kapal berbendera Panama, M.V. Arpeggio, 31 Agustus 2018 @Kemlu_RI pic.twitter.com/lQsPkQ5rNL
— 在大阪インドネシア共和国総領事館 (@kjriosaka) 2018年9月14日
左の写真の木製のいかだに住み込み、伝統漁法に従事していたという。
しかし7月14日、スラウェシ北部の海上は強風に見舞われ、係船ロープが切れたのかアルディさんの乗ったいかだは漂流してしまったのである。
漂流して49日。誰もが半ばあきらめかけていたとき、アルディさんは無事発見されたのだ。
日本で手当てを受け、家族とともに帰国
Pada 8 September 2018, KJRI Osaka telah mendampingi kepulangan Aldi ke Manado dengan Garuda Indonesia melalui Tokyo. Saat ini Aldi telah berkumpul dengan keluarganya di Wori, Manado, dan dalam keadaan sehat @Kemlu_RI pic.twitter.com/kMNjaxq8pA
— 在大阪インドネシア共和国総領事館 (@kjriosaka) 2018年9月14日
8月31日にパナマ船籍に救出され、9月6日に山口県に到着したアルディさんは、日本で手当てを受けたという。健康状態は良好だったため、総領事館の手配で9月8日、家族と共にインドネシアへ帰国した。
いかだのなかには数日分の食料しかなく、漂流中は魚を捕って食べたり、服に海水をしみ込ませて水分を取ったという。死と隣り合わせのなか、49日間というとてつもなく長い時間をたったひとりで耐える恐怖ははかりしれなかっただろう。
彼がどのように生き延びたか今後詳しい調査がおこなわれるはずだが、天候やいかだの作りなど、様々な好条件が揃ったのは、やはり奇跡といえるだろう。