2018年最後の大きな天体ショー
もうすぐ、今年最後の大きな天文現象・ふたご座流星群の活動が活発化する。
【ほしぞら情報】今年のふたご座流星群は12月14日21時頃に極大を迎えると予想されています。今年は12月15日が上弦のため夜半頃に月が沈み、その後はたいへんよい条件で流星を観察することができます https://t.co/oJxsecGSkb #国立天文台 pic.twitter.com/RXKrqq1Eb5
— 国立天文台 (@prcnaoj) 2018年12月7日
国立天文台によると、今年のふたご座流星群は12月14日21時頃に最も活発化するそうだ。流星の観察に適した日はその前後、つまり12月13日~14日にかけての夜と、14日~15日にかけての夜となっている。
流星は20時頃から出現し始めるとのことだが、本格的に現れ始めるの22時頃から。その後未明まで流星の出現が続くと考えられている。
ふたご座流星群の流星は、「ふたご座の2等星カストル」を中心に放射状に出現する。といっても、その付近に集中して流星が出現するということではなく、流星は夜空のどこにでも満遍なく現れる。ふたご座はオリオン座の近くにあるので比較的見つけやすい星座であるが、流星の観察のためにわざわざ探す必要はなさそうだ。
2014年のふたご座流星群の流星を捉えた動画がある。この動画は、放射点であるふたご座を中心に撮影されたものである。
国立天文台は、さらに細かい注意点も紹介しているので、以下に一部を引用する。
・望遠鏡や双眼鏡を使うと視野が狭くなり、流星の観察には適さないので、肉眼で観察する
・屋外に出てから暗さに目が慣れるまで、最低でも15分間は観察を続ける
・防寒着や寝袋等の寒さ対策を充分にして観察に望む
・立ったままの観察は疲れるので、レジャーシートなどを用意して寝転がったまま観察する
十分に暗い場所で観察すれば、1時間に40個程度の流星が観測できると予想される。しかし街明かりの中などで観察すると観測量が減ってしまうらしいので注意が必要である。