雰囲気あるけど・・・
アメリカ・マサチューセッツ州ピーボディ。かつてセイラム村と呼ばれたこの地域には、痛ましい負の歴史がある。
16世紀後半から17世紀にかけて、ヨーロッパを中心に行われた「魔女狩り」。悪魔と契約した魔女はキリスト教の敵であり、迫害の対象であった。
セイラム村では、1690年代に大規模な魔女裁判が行われた。200名近い村人が魔女として告発されるという悪名高き「セイラム魔女裁判」である。
告発されたうちの一人ジョン・プロクターは、この地域に土地をもつ平凡な地主であった。しかし理不尽な裁判によって有罪判決を受け、絞首刑となった。
ピーボディにあるジョン・プロクターの持ち家は政府によって保護されており、現在も当時の様相を保ち続けているのだが、先日、この「ジョン・プロクター・ハウス」がハロウィンに向けて売りに出されるというニュースが舞い込んできた。
Hey witches: John Proctor's house is for sale https://t.co/P9qslXIyQA pic.twitter.com/Q9HUzCp5ON
— Jezebel (@Jezebel) 2018年10月13日
価格は60万ドル。雰囲気のある螺旋階段や暖炉のほか、地下にはプールも付いているという。
Built in 1638, this home is older than the United States! Take a tour ? https://t.co/zYrFOg47R4 pic.twitter.com/DIsgvvmOVJ
— realtor.com (@realtordotcom) 2018年10月12日
果たして購入する人はいるのだろうか。なんにせよ、ハロウィンが近いこの時期にぴったりのニュースである。
数百年前は「魔女」と言われるだけで処刑されていたのに、今では多くの人が魔女の仮装を楽しむようになった。ジョン・プロクターもこんな未来はまったく予想できなかっただろう。