ケンタッキーの食事を使った驚きの手口!
日本では禁止薬物に指定されているメタンフェタミン。メスやシャブ、スピードと呼ばれる覚せい剤の一つで、乱用者の増加は世界的に問題になっている。
真っ当に生きている人間なら手が目にする機会もないものだが、もし日常的に口にする食事の中に混ぜられていたら・・・あなたはどうするだろうか。
そんな恐ろしい事件が、実際に米コロラド州エル・パソ郡で起きてしまった。
逮捕されたのは、コロラド・スプリングスにあるケンタッキー・フライドチキンで働いていたスティーブン・ダーゴスティーノ(35)。
裁判所の記録によると、エル・パソ郡の捜査担当者は、ダーゴスティーノ被告は地元刑務所の受刑者と麻薬取引をしているという情報を得たという。密告者によると、受刑者の一人にケンタッキーの食事をもっていくことで、1500ドルの見返りを得ていたという。
また別の日の6月12日にも、「イーロイ・サンチェスという男がその取引を仕切っている」との匿名の電話あり、エル・パソ郡の捜査官はサンチェスの監視を開始。
その後、サンチェスの協力者と見られる女がケンタッキーの店舗で合言葉を言い、食べ物を受け取っているところを確認したという。
調査官がそれを調べると、チキンとフライドポテトと共に入っていたマッシュポテトの中に、メタンフェタミンの袋を発見。
こうしてダーゴスティーノ被告は逮捕され有罪判決となり、懲役6年が課せられたという。
この展開に、ケンタッキーの同僚は「このスタッフは更なる余罪があると思われます。これにより、私たちの信頼を裏切られました。」と明かしている。
まさか人々に親しまれているファーストフード店が、麻薬取引の温床になっているとは夢にも思うまい。まるで、ドラマ「ブレイキングバッド」を彷彿とさせる事件であった。
しかし、取引を密告した匿名の電話をした人間は一体何者なのだろうか・・・?