そこのお前!エッチなサイトを見ていたな!!
エッチなコンテンツをいつどこで見ようがフリーダムな世界に生きる私たちにとって、宗教的な理由から「エッチなものはいけません!」と禁じられている国の価値観は想像しがたい。
その中でも、特にインドは禁欲主義。しかし、スマホが普及するにつれてポルノサイトへのアクセスが増加していることが、インド国内の有識者の間で問題視されつつあるという。
こうした「ポルノ中毒」を食い止めようと、インド最高学府があるアプリを開発しているらしい。
その名も、「Har Har Mahadev」。サンスクリット語で「シヴァ、シヴァ、偉大な神」という意味である。
何やら荘厳な雰囲気漂う映像が流れているが・・・真ん中に写っているのは、ヒンドゥー教の最高神シヴァ。
破壊と創造をつかさどる神様であり、邪悪な心を粉砕することを願って作られたという。間違いなく、いきなりこれを見せられたら強制的に賢者モードに移行させられるに違いない。
このアプリは、印北部のバラナシにあるバラナシ・ヒンドゥー大学神経学研究室が開発している。
機能はごくシンプルで、特定のサイトにアクセスしたときに、この映像へ自動的に飛ばされる仕組み。映し出されたシヴァ神を見ることによって、改心を促されるのだ。
強制的にこの映像に飛ばされるサイトは、およそ3800件設定されており、そのブラックリストの中には、自殺ゲームと呼ばれる「Blue Whale」といった有害サイトも入っているとのこと。(Blue Whaleについては、こちらでも紹介している。)
ブラックリストは自分でも編集できるそうで、「勉強しなきゃならないのにSNSとかYoutubeみちゃう・・・」なんて時にも有効活用できそうである。
開発に携わるビジェイ・ナス・ミシュラ博士は、国内メディア”The Indian Express”の取材に対しこのように語っている。
「このアプリは開発するのに6ヶ月かかりました。計画を出したとき、私は自分の子どもや家族について考えていました。
ポルノサイトを開こうとすると、神を讃える事を促す歌が流れます。ポルノ中毒の治療は難しいですが、自分の行動を考え直すための謙虚な試みです。
自分を変えたいという方は、自発的にダウンロードして使用してください。」
なお、今後はイスラム教徒向けの歌や祈りを盛り込んだアプリも開発予定とのこと。全ての宗教の人たちが快適に利用できるよう、更にコンテンツを増やしていくとのこと。
こうしたアプリが開発されるのは、宗教的価値観が重んじられるインドならではと言っても過言ではない。
とはいえ、エロまみれの生活をしている人がこのアプリをダウンロードするかどうか・・・その辺はいささか疑問である。