【偽りの自分】幼い頃ミスコンの栄冠を手にした女性が今なお抱える苦悩を語る…

カルチャー

ミスコン優勝者が語る苦悩

米ミシシッピ州にある大学に通うマディソン・バーグさん(20)は、幼い頃にミスコンの栄冠を手にし、昨年はミス・ティーンアメリカにも選ばれた容姿端麗な女性である。

周囲が羨むような人生を送ってきたかのようにみえるが、彼女が語る本心はまったく違うのだ。

美しく完璧であることを当然のように求められ、常に自分を偽る必要があったことは、彼女を精神的に追い詰めたという。

生後5か月で栄冠を手にし歯車が狂う

マディソンさんが初めてコンテストに参加したのは、生後5か月のときだった。

母親(49)が一人っ子のマディソンさんに時間や愛情をつぎ込んだのだが、そのコンテストで優勝し、そこから歯車が狂うこととなる。

幼いマディソンさんはフリフリのドレスにハイヒールを履き、ピンクのリップを塗って数々のミスコンに出場した。7歳の頃には全米をほぼ旅しており、毎週末各地のコンテストに参加していたようだ。

看護士として働いていた母親は自分の給料から旅費や衣服代を捻出し、マディソンさんがコンテストで獲得した賞金はすべて娘のために貯蓄をしていたという。

常に高い美の基準を自分に求め、内面を見ようとしない審査員たちに矛盾を感じつつも、ただただ優勝することだけに固執していったのだ。

母娘に浴びせられた誹謗中傷

しかし2010年の夏、テレビ番組で傲慢な少女を演じたことをきっかけに母娘ともに非難を浴びることとなる。

▲母親とマディソンさん

演出だったにもかかわらず、「甘やかされた勘違い娘とその母親」に対して世間の目は厳しく、夏休み明けの新学期、学校へ行くと友人たちから「ブス」などと罵られイジメが続いたという。

プレッシャーと闘い続けた学生時代

テレビ出演をやめた後もネット上での誹謗中傷はおさまらなかったというが、これまで母親と楽しみ、そして衣装や美容に投資してきたものを無駄にしないためにもミスコンへの出場を続けたマディソンさん。

高校生になっても他のみんなのようにお酒を飲んだりパーティーに行ったりすることはできなかったという。常に体型を維持するために食事に気を使ったり、週4日はパーソナルトレーナーとトレーニングをしていたからだ。

プレッシャーと闘い、精神バランスが崩れていたマディソンさんだが、彼女自身が偽りの自分だとわかっていても頑張れるのはこのフィールドしかなかったのだ。

偽りの自分を卒業し新しい道を

その甲斐あって、2017年には身長170㎝、体重53㎏という見事なプロポーションで、ミス・ティーンアメリカの座を勝ち取ったのである。

コンテスト直後、これまで抱えてきたものがあふれ出し全てを母親にさらけ出したという。そんな娘に気付いてあげられなかった母親はショックを受けたというが、マディソンさんは母親を責める気はない。

ミスコンへの出場は金輪際やめると話すマディソンさんだが、やめたからといって彼女の抱える精神的な病がすぐに改善されるわけではない。それは彼女自身が一番わかっている。

それでも、今後はプレッシャーから解放され、偽ることなく自然なままの自分でいられるようになれることを願っているという。

幼いころに有名になると、その後の未来に大きな影響を及ぼす可能性があることは多くの前例がある。自分自身が強くあることはもちろんのことながら、周囲のサポートも必要不可欠なのだろう。これまでできなかった多くのことを、今後マディソンさんができるようになることを願いたい。

参照元:Instagram

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sugi

海外生活に憧れ日本を飛び出した、考えるのは苦手な即実行型。自称人生経験豊富だがフリスクの開け方をつい最近知った実は箱入りアラフォー娘。

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