イギリス・ウェールズの工業地帯に突如描かれた壁画が話題をよんでいる。
CONFIRMED: Port Talbot has a #banksy ❤️️
Read more: https://t.co/DsDKskDYxd pic.twitter.com/Gql9jMGwox— BBC Wales News (@BBCWalesNews) 2018年12月19日
ある角度から見ると、舞い散る粉雪をかぶる舌を出した少年。しかし全体像を見ると、少年がかぶっているのは雪ではなく焼却炉から出た灰である。
ゲリラ的に描かれた社会風刺画。バンクシーの作品である。
バンクシーの公式インスタグラムにあげられている動画には、今回の作品とともに、巨大な工場と煙突が立ち並ぶウェールズの姿が映し出されている。
ウェールズ南部には炭田があり、鉄鋼業が盛んであるが、同時に大気汚染も深刻化している。反資本主義的なバンクシーの「ターゲット」となったわけである。
この地域にはニュースを聞きつけた見物客が増加しており、壁画はしっかりとカバーで覆われた。
結局資本主義的な価値観で評価され、利用されるというのが悲しいところである。
Latest work by #Banksy goes under coverhttps://t.co/5EbdpnlMI5 pic.twitter.com/Blm1yJTPOl
— BBC Wales News (@BBCWalesNews) 2018年12月22日
利益を追求するだけのむなしい世界に色をつけるバンクシー。次はどんな作品を見せてくれるのだろう。