「芸術は爆発だ」とは岡本太郎の有名な言葉である。
爆発といっても「芸術は枠にこだわってはいけない」という意味での爆発であり、時にアーティストは思いもよらぬ方法でアートを表現するものである。
テキサス州で活動しているミッシェル・二ルマンドレッド氏もその一人である。彼女の芸術パフォーマンスは「枠からはみ出ている」とInstagram上で話題になっているのだ。
まずはこちらの作品を見ていただきたい。
…一見、普通の抽象画のように思える。
しかし、絵の描き方が「はみ出しまくっている」のだ!その様子を収めた動画がこちらだ!
ミッシェル氏が作品を作っている場所は、空。しかも落ちながらである。
この方法は「Captured Sky」と呼ばれるもので、ミッシェル氏が中心となって発信している斬新な表現方法である。
では、何が斬新なのか・・・それは絵を描いているのが人間ではなく「風」という点である。
人間がやることはキャンバスを用意して色を選び、飛行機から飛び降りるだけ。
白いキャンバスにどのように絵が描かれるのかは、自由落下しながら発生する「風」が決める、といったアートである。
しかし賛否両論ある様子
「風が絵を描く」といったコンセプトに共感したフォロワーはInstagram上で1万人を超えている。
しかし、その様子を注意深く見てみると、パレットから絵の具がめちゃくちゃ飛び散っているではないか。
そのため「環境破壊ではないか」「地上にいる人はめちゃくちゃ迷惑だ」「絵の具がはみ出しまくり」などの声も集まっておりネット上で賛否両論の声が挙がっている。
「四角い枠にこだわるな、キャンバスからはみ出せ」と言ったのは岡本太郎であるが、はみ出し過ぎにも注意が必要なのかも知れない。