突然だが「雹(ひょう)の大きさは?」と聞かれたらどの程度の大きさを想像するだろうか?
サイコロだったり、ピーナッツだったり、手のひらに当たると少し感覚がある程度の大きさを思い浮かべるのではないかと思う。
しかし今、旅行地で有名なオーストラリアのシドニーに住む方達に「雹の大きさは?」と聞くと「ゴルフボールより大きい」と答えるだろう。
なぜなら、実際に降ってきたからである。空から無数のゴルフボールのような雹が。
強烈な雹の嵐
12月20日(木)の午後、オーストラリア南東部ニューサウスウェールズ州に突然の嵐が襲い、 超大粒の雹が降りかかった。その様子を収めた動画がこちら。実におそろしい…
音がヤバイ。この動画はシドニーで撮られたもので、降った雹の大きさは推定最大8cm。
Absolutely enormous size #hail from the severe thunderstorm in Sydney Australia this morning 20th December!!! Report. @Maherdabba8h #severeweather #SydneyStorm #extremeweather pic.twitter.com/DxYLlV0Rck
— WEATHER/ METEO WORLD (@StormchaserUKEU) December 20, 2018
この氷の塊のようなものがシドニーを襲った雹である。
この雹による影響は凄まじく、車や家の窓ガラスが割れたり、大規模な停電が各所で起きたりするなどの大被害が出たとのこと。
保険会社によると、この被害で寄せられた保険請求は15,000件を超え、2,000万オーストラリアドルを超える損失だったと言われている。
ニューサウスウェールズ州で起こる自然災害の中で最も経済的な損失が大きいのが「雹」によるものであるが、シドニー周辺でこのような災害が起こったのは20年ぶりとのこと。
日本でも大粒の雹は過去何度も観測されている。この冬もしかすると、空から無数のゴルフボールが降ってくるかも知れない…。