中に手を伸ばそうとした?
アメリカやカナダには、要らない衣類や日用品を寄付し、発展途上国を支援する「ドネーション・ビン」というものがある。
寄付の方法は至って簡単で、街中にある大きなポストに放り込むだけ。こうした手軽さから、多くの人に利用されている。
しかし、そんなドネーション・ビンに挟まって死亡する人が時折いるらしい。
窃盗目的か、大事なものを間違っていれてしまったのか・・・・その理由はわからない。そんな中、先日1月にもカナダで死亡者が出てしまった。
1月8日、カナダ・オンタリオ州トロントにて、30代とみられる女性が、ドネーション・ビンに挟まり死亡している状態で発見された。
挟まっていたのは、市内西部のマンションの裏にあるもの。深夜2時ごろ、近隣住民がポストから足を出したまま動かなくなっている女性を目撃し、警察に通報。駆けつけた警官と救急によって病院に運ばれたが、死亡が確認されたという。
なお、なぜ挟まっていたかなどの詳しい状況は明らかになっていない。
女性は”クリスタル”という名前だけ判明しており、地元にあるシェルターに1年間通っていたことから、ホームレスだったと見られている。
ドネーション・ビンの構造は、投入口のドアを開けると、服以外のものが入らないよう鉄板で塞がれる仕組みとなっている。
しかし女性は鉄板を無理に外し、体を中に入れていたとみられ、近くには、踏み台にするための椅子が発見された。
ちなみに、ドネーション・ビンに挟まって死亡した人の数は、今回の事件でなんと8人目になるという。
人の善意によって設置された箱で命を落とすなんて、なんとも悲しいことである・・・。