カトリック系団体「良い人そうすぎるのはダメ!」
スペインの歴史情緒あふれる観光名所、セゴビア。ここに昨年10月、新しく悪魔の銅像が置かれようとしていた。
悪魔と聞くと、恐ろしく禍々しい風貌を想像するに違いない。なのに今回設置予定だったものは、「あまりにも親しみやすすぎる」として、ローマ・カトリック系の団体を怒らせてしまったらしい!
問題になっているのはコチラ。
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"Seductive" selfie-snapping Satan statue sparks squabble in Spanish city of Segovia https://t.co/moi6uTUnIw pic.twitter.com/bqG2a9CUMj
— CNN (@CNN) 2019年1月17日
オッサンである。緩んだ口元が、どこか酔っぱらった親戚のおじさん臭を醸し出しているではないか。
また、別アングルの画像にも注目。
Segovia residents don’t want tourists taking selfies with “jovial” Satan https://t.co/E6q1CcWlgf pic.twitter.com/YDySbyupaC
— Odyssey Guide (@odyssey_guide) 2019年1月16日
自撮りをしている。なんて茶目っ気のある可愛いおじさん・・・いや、悪魔なんだろうか。
こちらの銅像は、地元の彫刻家であるホセ・アントニオ氏の手によって制作された。コンセプトは市から言われたまま「フレンドリーな悪魔」として作ったとし、観光客に自撮りを楽しんでもらおうとしているという。
設置予定の場所は、セゴビアの最大の名所であるローマ帝国時代の水道橋の周辺。
一緒に写真撮影をしてSNSで拡散して貰う事で、たくさんの客を呼び込もう・・・・という目論見らしい。
しかしこれに待ったをかけたのは、ローマ・カトリック系キリスト教団体。
彼らは地元紙”The petition”のインタビューにおいて
「これはカトリックに対して攻撃的な作品です。なぜなら、これは悪の高揚を象徴しているからです。
宗教芸術において、悪魔を作品にする場合、精神的、道徳的にキリスト教の教義に従わないとといけません。
今回の銅像の様に善良な悪魔や悪意のない悪魔として魅力的に作ってはなりません。」
と語っている。
この発言に賛同した人はすでに5500人にも上っており、設置に反対する署名は今でも増え続けているとのこと。
とはいえ発想や造形が素晴らしいので、歴史的名所といったお堅い場所じゃなく、レジャー向けの場所に置いておいたらいいのに・・・と思う筆者であった。
参照元:Twitter [1]、[2]、CNN travel、Change.org