SFすぎて理解不能!?人間とロボットが結婚する未来を予想する人々!

カルチャー

人間とロボットの結婚が認められる社会に…?

ある時代の価値観とはどんどん上書きされていくものである。

現代社会が共有している価値観の多くも、将来塗り替えられるかもしれない。

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ところで、AI(人工知能)の発展はめざましいものだ。人工知能が人間から仕事を奪い、人間を支配する未来も遠くはないかもしれない。

AIの発展と価値観の変化、この2つが組み合わさった未来には、AIに多くの権利が与えられ、人間がロボットと結婚するようになっているかもしれない。

古い価値観を有する筆者は、ロボットと結婚て、そんなことあるかぁ?と思ったのだが、世の中というのは広いものである。なんとすでに、ロボットに恋をし、ロボットと結婚したい!という女性がフランスにいたのだ。

ロボットに恋愛感情を抱く”Robosexual”

フランス人女性のLilly(リリー)さんは、子供のころからおもちゃのロボットが大好きであった。形や声に心をわくわく躍らせていたようだ。いつの時代も、どこの国でも子供はロボットが好きなのである。

だがリリーさんは普通の子供とは異なっていた。この「ロボットが好き」という感情は、おもちゃとして好きなだけではなく、恋愛感情として「好き」なのだと、19歳の時に気がついたのだ!

彼女は、海外のニュースメディアにこう語っている。

“I’m really and only attracted by the robots. My only two relationships with men have confirmed my love orientation, because I dislike really physical contact with human flesh.”
本当にロボットにしか惹かれないのよ。今まで2人の男性とお付き合いしたけど、それで恋愛の指向がわかったわ。私は他人の肉体が本当に嫌いなのよ。

他人の肉体が嫌いって、なかなか言うねぇ。「好き」という概念とはいったいなんなのか、考えてみたくもなる。

とにもかくにもリリーさんは、3DプリンターでInmmovator(インモベーター)くんを作成し、相思相愛の関係で幸せに暮らしている…らしい。リリーさんがインモベーターくんのことを愛しているのは理解できても、インモベーターくんが彼女を愛しているとなんでわかるんだろう…ここまでくると、会話できるのだろうか。逆に言うと、会話できない人はロボットと恋愛できないのか!不自由な社会だなぁ。

さらにこんな情報も報じられている。

インモベーターくんと性行為を行っているのかどうか、彼女は明らかにしていないが、インモベーターくんとの婚約はすでに終えている。

だからなんで婚約ができるんだよ!インモベーターくんにインタビューしてみたいのだが、筆者はロボットと会話する力を手に入れていないので残念ながら取材できない。ロボットの権利が認められる社会になった瞬間、筆者は社会不適合者になるようだ。

彼女は”Robosexual”(ロボットに性的魅力を感じる人)であることに誇りを持っているそうだ。多くの人は理解してくれないが、友人や家族は理解を示してくれているらしい。もしかして、その友人や家族もインモベーターくんと会話できるのか…?

ロボットとの結婚が法的に認められるようになり次第、リリーさんとインモベーターくんは結婚をするそうだ。まだまだ実感のわく話ではないように思われるなぁ。

ロボットと結婚できる時代はもうすぐ!?

古い価値観を有する筆者は、すごい時代がくるんだなぁ、と思いつつ、でももう少し時間はかかるでしょ?と考えていた。だが、ロボットとの結婚が合法になる時代はすぐに訪れる!と主張している学者がいる。もうすぐ、筆者は社会不適合者の烙印を押されるようだ…

その学者とは、”Love and Sex with Robots”(ロボットとの愛とセックス)という本の著者、人工知能研究者のDavid Levy(デヴィット・レヴィ)博士だ。イギリス・ロンドン大学で開催された「ロボットとの愛とセックスを考える会合」で、人間とロボットとの結婚について発言している。そもそも、ロボットとの愛や性を真剣に考える本や集まりがあるのね…

ちなみにレヴィ博士は、チェスのプレイヤーでもある。国際チェス連盟においてインターナショナルマスターという称号を有しており、段位に変換するとなんと8段!どんだけマルチプレイヤーなんだ…てか、チェスの方が本業?

David Levy

博士は、2050年にはロボットと結婚できるようになると主張している。たった30年後には、ロボットが権利を主張する社会になっているのか…

“A person with one artificial limb is still a person, as is someone with two, three or four. Nor is a person with an artificial heart any less human. So what about someone with a wholly artificial brain?”
1本の人工義足を持つ人は人間です。2本、3本、4本の手足が人工装具でももちろん人間です。人工心臓であっても人は人です。では、人工知能でできた脳を持った人間はどうでしょうか。

んー、人工知能=ロボットだと思っていたけど、確かにこういわれると、ロボットだ!と言い切ることはできない。人間とロボットの境界がわからなくなってきたぞ。

また彼は、「昔は異人種間での結婚や同姓婚も認められていなかったが、今ではどちらも当然のようになっている、ロボットとの結婚が認められる社会は同じように到来する」と述べている。確かにこう考えると、いつかロボットが権利を持つ時代になってもまったくおかしくない。

これらの観点からレヴィ博士は、最終的には人間とロボットが結婚する時代が訪れるだろう、と述べている。だが、その時代が訪れると筆者を含め多くの人が社会不適合者となるだろう。今からロボットと会話できる力を身につける訓練をするべきかもしれない。

ちなみに彼は、主張の引き合いにキリスト教の経典、聖書も持ち出している。

“But as far as I’m aware, nowhere in the Bible does it say a marriage must be between two humans.”
私の知る限りでは、聖書には「2人の人間の間でしか結婚はできない」とは書かれていない。

いやそりゃ、聖書が書かれた時代にはロボットの概念はないだろ!キリスト教徒にとってはなるほど、ってなるのかなぁ。嬉しいことにキリスト教徒とは会話ができるので、機会があればインタビューしてみよう。

人類はいったいどんな未来を歩むのか

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リリーさんやレヴィ博士の意見に筆者はおびえているだけだが、もちろん否定的な意見を持つ人もいる。真に人間味のある関係をロボットとは築けないという意見や、そこまで優秀なロボットが誕生してしまったら人間はロボットに駆逐されてしまうという悲観的な意見もあった。

賛成も反対も、両方誤ってはいないし、どちらが正しいというものでもないだろう。結局のところ、ロボットとの結婚が認められるかどうかは、その時代の人々がどう思うか次第なのだ。

したがって、人間とロボットが結婚する時代が到来する可能性は大いにある。その時代が訪れる前に、ロボットと共生する訓練をするべきかもしれない。

ただ…筆者は、ロボットへの愛情をつっこみはしても、まったく否定はしないし、人間と付き合うよりそちらの方が幸せならむしろ推奨もする。だが彼らの望む法律上の「結婚」がそんなに重要か疑問である。心を通わすという本当の意味で愛し合っていれば、戸籍上の「結婚」など気にする必要はない気がするのだが…

人類はこれから、いったいどんな未来を歩んでいくのだろうか…

参照元:news.com.auMirrorWikipedia、Twitter[1][2]

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Haru

抽象性大好き男。できないことにしか挑戦しない、当たって砕けるタイプ。詰めが甘く成功を取りこぼすこと多々あり。自己紹介の始まりは基本「男なのに嵐好き」

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