地面の中に銀行へつながるトンネルが
地面に穴を掘って銀行に盗みに入るぜ!・・・というのは泥棒映画ではよく見る設定である。そんな事件が現実で起きてしまった。
1月29日の夜、米フロリダ州ブロワード郡にあるペンブロークパインズにて、公共工事の関係者が奇妙な穴を発見した。
見つかったのは、銀行近くの木の生えたエリア。近隣は商業施設が立ち並ぶ場所で、人通りが比較的多い場所だった。
大きさはおよそ60〜90センチ(2〜3フィート)とみられ、翌日の朝に修理と調査のために作業員が呼ばれたが、のぞいてみるとトンネルが広がっていたことがわかったのだ。
さらに内部にはコードのようなものも伸びており、作業員は不審に思い警察に通報。内部を調査したところ、トンネルは道の向かい側にある銀行に向かって伸びていたのだ。
穴は約45メートル(50ヤード)もの長さにも及び、まだ銀行の地下までは届いていなかったが、電源コードの他に小型発電機も発見されており、犯人は銀行強盗を企てて穴を掘っていたとみられている。
担当のFBI捜査官、マイケルD.ラヴェロック氏は、CNNの取材に対しこのように話す。
「とても小さい穴で、閉所恐怖症になりそうですよ。穴はATMの方へ向かっているため、強盗以外の理由は考えられません。
これをみた時、映画のようだと言いたくなりましたが、穴はすごく小さいですし・・・まあ、独特なアイデアですよね。珍しいケースです。」
穴は小さなつるはしのようなもので掘られた形跡があり、犯人は体格が小さめの人物だろうと推測されている。地元当局は情報を募っており、現在も犯人の行方を追っているという。