相次ぐ動物の密輸
ペットブームの高まりに合わせ、貴重な動物を捕獲し、国外から無断で持ち込もうとする輩は後を絶たない。
今回も、タイ・バンコクからヒョウの赤ちゃんを密輸しようとしていたインド人の男が逮捕された。
どこに潜ませていたかというと、なんと機内持ち込み用の手荷物の中だ。
Air Intelligence Unit at Chennai International airport has seized a one-month-old leopard cub from the baggage of a passenger. The cub will be rehabilitated in the Aringar Anna Zoological Park in Chennai; Passenger handed over to Tamil Nadu Forest Dept for further action. pic.twitter.com/TIlNqRAYPl
— ANI (@ANI) 2019年2月2日
印メディア”NDTV”が2月2日付で発表した報道によると、逮捕されたのは、バンコクからインド・チェンナイに来ていたというカジャ・モイデーン容疑者(45)。
モイデーンはマレーシア・クアラルンプールに出稼ぎに出ていたというが、その先で動物の密輸に手を染めていたと考えられている。
彼はチェンナイ空港に到着したあと、手荷物を受け取るとなにやら急いで出ようとしていた。空港警備隊が不審に思い追いかけ拘束すると、バッグからごそごそと物音が聞こえたのだ。
そこでバッグを開けると、ピンク色のバスケットに入ったヒョウの赤ちゃんが。発見した職員によると、ショック状態で弱っている様子だったそうで、長時間にわたって無理に詰め込まれていたのか、怯える声で鳴いていたという。
ヒョウは別の共謀者に予定だったとされ、空港警備隊がその後も現場で待機していたが、誰も現れなかった。男は逮捕後、森林当局に身柄を引き渡され取り調べを受けている。
Leopard cub smuggled from Bangkok to Chennai. Watch airport staff feed it
Read here: https://t.co/ocC9Zb2s2i pic.twitter.com/Cxztrv1iPX
— NDTV (@ndtv) 2019年2月2日
ヒョウは現在、チェンナイ市内にあるアリニャー・アンナ動物公園に保護されている。当局が発表した映像には、元気にミルクを飲む姿が写っていた。
まだ生後一ヶ月とみられており、ソファの上で歩き回る姿は、まるで母親を探しているようにも見える。無事元いたところに帰ってくれるといいものだが・・・。