しつけか、虐待か
昭和だと、しつけとして「外に立ってろ!!」と言われる子供は珍しくなかったが、現代では”体罰”として扱われ、許されるものではない。しかし、中国はまだ子供へのサポートは行き届いておらず、こうした体罰が野放しにされ続けているのが現実だ。
今回問題になっているのは、中国河南省洛陽市の路上に放置されていたという、12歳の男子児童。顔には叩かれたような怪我があったという。
地元の警察が彼を発見し、「顔の傷はお母さんに叩かれたもの?」と聞くと、「そう。テストでいい点が取れなかったから」と語ったという。
監視カメラの映像を確認したところ、駐車スペースに車が止まり、女と男子児童が降りると、強く叱りつけて殴る様子が捉えられていた。そして彼は置いていかれ、女性は車に乗って走り去っていってしまったのだ。
彼は当初、テストで95%の成績をとることを母親に言われていたというが、実際に取れたスコアは81%。これが原因で母親が激怒し、路上に置いていったとみられている。
その後、目撃者の証言によって車のナンバーが明らかになると、母親の身元が判明。警官が母親を呼び出し、児童を駅前に連れて行って引き取るよう命じたというが、なんと母親は拒否。
さらに呼び出しの電話の最中には、「こんな子いらないわ。あんたが何しようがどうだっていいわ。私を起訴したければすれば?」と言い放つ始末。待ち合わせていた駅にすら現れなかったというのだ。
その後の警察の発表によると、少年は駅の近くの署で1時間ほど過ごした後、伯父に引き取られていったという。少年が母親の元に帰ったのか、また警察が母親を起訴するかについても報じられていない。