総勢22万円の大盤振る舞い
アメリカ・ニュージャージー州に住むクリス・フェリーさんという男性は、4月6日に62歳の誕生日を迎える。
そんなクリスさんの元に、3月7日の朝、突然知らない人から一本の電話が。
米メディアCBSの取材において、内容はこんな感じだったと語る。
『お誕生日おめでとうございます。』
「どちら様ですか?」
『ニックです。』
「ニックさん・・・誰?」
『知らないと思いますよ。」
「どうして私の誕生日をご存知なんですか」
『看板を読みました。』
なんとも不可解ではあるが・・・、なんと、クリスさんの知らないところでこんなものが建てられていたのだ!
お父さんの誕生日を祝う巨大看板である。
こちらの看板が立っているのは、ニュージャージー州から遠く離れたフロリダ州。ここには、クリスさんの息子のマイクさんとクリスさん(お父さんと同名)が住んでいるという。
2人は遠く離れた場所に住むお父さんを祝おうと、なんと22万円(2000ドル)かけて広告を掲載したのである!!
書かれているのは、「親父の素晴らしい誕生日を願う。あなたの息子より愛を込めて」という温かい言葉と、お父さんの個人的な電話番号。個人情報だろうと丸出しである。
サプライズのためにお父さんには秘密だったようで、誕生日の朝に電話が来てはじめて気づいたという。その後、この日だけでも1万5000通ものメッセージや電話が押し寄せたのである!
フロリダ州は観光客が多い。そこを通りかかった一般人だけではなく、様々な国の人からお祝いのメッセージがきたのだとか。インタビューにおいても、「ルクセンブルクとか、ケニヤとか、フィリピン、インド洋の真ん中にあるカリタス島というところからも電話がかかってきました。」と語っていた。
電話やコメントを受け止めるのにも大変なようだが、そんな苛立ちを通り越して、とても幸せな気分なのだそう。息子さんたちのいたずらは大成功である。
看板は4月6日の誕生日まで掲載されるそう。何はともあれ、お誕生日おめでとうございます。