あそこが異常に元気になる違法エナジードリンク
世界では様々なエナジードリンクが売られているが、中には得体の知れない添加物が混じり込んでいても珍しくない。それゆえに、「怪しい飲み物」的な扱いを受けがちだ。
一方で、遠く離れたアフリカ大陸でもエナジードリンクは人気を集めているが、地元に住む男性があるドリンクを飲んだところ、体に急激な異変が起きたという。
問題が起きたのは数ヶ月前のこと。ウガンダに住む男性が、ザンビア産のエナジードリンク「ナチュラルパワー・ハイエナジーSX」という飲み物を購入した。
すると、飲んだ直後から大量の汗をかきだし、6時間も勃起が止まらなくなってしまったのだという。この苦情が入った後、ウガンダの国家麻薬局は、エナジードリンクを製造しているザンビアの飲料会社の調査に乗り出した。
当局は飲み物のサンプルを複数用意し、近隣諸国に標本として送付。すると、ジンバブエと南アフリカ両国の研究機関から、クエン酸シルデナフィルが検出されたとの情報が入った。
ちなみにシルデナフィルという成分は、ED治療薬であるバイアグラに含まれている成分。製薬会社ファイザーのサイトによると、推奨される用量は平均50mgだというが、エナジードリンクにはおよそ25mgから100mgが入っていたという。
ボトルによってシルデナフィルの量にはムラがあったとし、万が一大量に摂取してしまった場合、頭痛や勃起だけではなく、心臓に強い負担がかかる可能性があり極めて危険である。
問題が報告されたザンビア政府は、すぐさま飲料会社に製造中止を命令。にもかかわらず、このニュースが広まると、すでに市場に出回っている分のエナジードリンクの売り上げが伸び始めているのだという。
飲料会社は無許可でシルデナフィルを添加していたとして、罰則が課せられる可能性が高いとみられている。