ワクチン反対派の家に警官が突入
病気を予防するワクチンが子供の体に悪影響だとして、今世界中で、
今回も、そんなワクチン反対派の子供が高熱を出していたというが、母親は何の行動も起こしていなかった。
ここから、地元の警察官は銃を母親に突きつけ、子供を救おうと強制的に病院へ運んだのである。
今年3月、アメリカ・アリゾナ州チャンドラーの警察がSWATを動員し、地元に住む家族から子供を取り上げ、病院に連れていくという出来事が起こった。
ことの始まりは2月のこと。一家の2歳の男児が高熱を出していたことがわかり、診断した医師は「今すぐ入院してください」といったというが、夫妻はこれを拒否し、再診すらしなかったという。
医師はこれを受け、「このまま待っていれば命が危険」だと判断し、アリゾナ州の児童相談所に連絡し、また相談所も警察に通報したという。
その後、すぐさまSWATが派遣され、家のドアを破壊して子供を差し出すように求めた。夫婦がこれに抵抗すると、銃までもつきつけてきたという。
SWATが家の中に入ると、家には物が散乱しており、子供用のベッドには嘔吐のしみがそのままになっていたという。さらに、子供部屋の隣にある夫妻の寝室には、ロックがかかっていないショットガンが発見されたりと、荒れた生活風景が広がっていた。
男児は子供部屋の中で発見されたというが、もう一人の娘が熱を出していた上、他の子供たちも嘔吐を含む症状を訴えていた。いずれの子もすぐさま病院に連れて行かれ、現在治療を受けてるという。
ちなみに一家の子供はワクチン接種を受けておらず、現在その理由についても不明だった。
この対応に州議員が憂慮
その後のABCニュースのインタビューで、夫妻の代理人は「ただの発熱でここまでやるなんて馬鹿げています。ドアを蹴破って、銃を向けてきたりするのは、子供がたくさんいるような家に対してではなく、暴力犯罪にすべき行動です。」と、これを批判した。
この報道に対し、地元の郡議員ケリー・タウンセンド氏は、警察が緊急性のない理由で両親から子供を引き離すことは許されるのかと疑問を呈している。
「医師の独断で児童相談所を利用し、そして相談所も警察を呼んで、警察はSWATを動員しました。これは郡の立場からして、認められることではありません。
この時点で、誰が子供の保護権をもっているのでしょう?これを認めることは、警察やSWATが無理やり子供を連れ出そうと、両親は何も口出しできないということになってしまいます。
心配した医者が子供を守るという美談になるでしょうが、この警察の判断は間違いだったと言えます。」
ちなみにアリゾナ州法において、警察が子供の安全を守るためであれば、武力行使や家屋への立ち入りが許されると定められている。一方で、子供の保護権は両親に最も優先的に与えられているのも事実である。
親の権利と司法がぶつかりあう今回の問題。あなたはどう思うだろうか?