死亡した鹿の胃からでてきたものは・・・
奈良県といえばシカの有名どころ。中でも奈良公園は、国の天然記念物「奈良のシカ」と間近で触れ合えることで人気の場所で、世界中から多くの観光客が訪れている。
しかし、ここで鹿の保護を行う一般財団法人「奈良の鹿愛護会」が、今年3月、ツイッターに衝撃的な画像を投稿した。
突然ですが、これは何だと思いますか?これは死亡したシカの胃(第一胃)からでてきたビニール袋の塊です。重さは3.2キロもありました。
続きはスタッフブログ「奈良公園にゴミを捨てないで!」をご覧ください>> https://t.co/MlRLWbuiN5 #奈良の鹿愛護会 #donotlitter #naradeer pic.twitter.com/ExWekNyCE4— 一般財団法人奈良の鹿愛護会 (@nara_aigokai) 2019年3月28日
鹿の胃から出てきたビニール袋の塊である。重さは3.2キロほどもあり、胃の中に未消化のまま残っていたとみられている。
スタッフブログによると、死亡した鹿はガリガリにやせ細っており、体重はわずか30キロほどしかなかったという。
もちろん原因は、奈良公園の敷地内にポイ捨てされているものや、いたずらなどで与えられるビニール袋である。
そして先日7月10日、同団体は奈良公園にて清掃活動を実施。143名が参加したというが、多くの参加者がゴミの多さに驚愕するツイートを残していた。53キロのゴミが回収され、内プラスチックゴミは31.5キロであった。
奈良公園の公式ホームページにも明記されているように、園内にはゴミ箱は設置されていないため、ゴミは必ず持ち帰るよう呼びかけている。
奈良公園の鹿は食べ物の匂いがするものはなんでも間違って口にしてしまうため、菓子などの入ったビニール袋を手にぶらさげていたり、バッグからはみでていたりするビニール袋でも食いついてくることもある。
イタズラで与えることはもってのほかだが、食べ物の入ったビニール袋はバッグから極力出さないよう気をつけていただきたい。
また、鹿には鹿せんべいだけを与えること、それ以外の人の食べ物(菓子類)は絶対に与えないようにすることである。
可愛らしいシカたちを守るためにも、奈良公園に足を運ぶ際には、公式ウェブサイトや現地の看板にて必ず注意事項を確認して欲しい。