世界中で多発する山火事、ついにリゾート地でも
ブラジル・アマゾンの大規模な山火事は世界中で大きく報じられているが、そこから遠く離れたギリシャでも、炎と煙が空を覆い尽くすほどの山火事が発生している。
しかもその場所は、ヨーロッパ各国から人気を集めるリゾート地の間近だった。
下の映像は、地元メディア「Samos24」が捉えた現地の様子である。
被害にあったのは、エーゲ海の東部に浮かぶリゾート地、サモス島。透明度の高い海や、ギリシャ神話の神殿跡など、非常に美しい景観で名高い観光名所である。
出火当時も多くの観光客が島を訪れていたというが、ここ数日気温は37度まで上がっており、空気も非常に乾燥していた。
8月25日には、ギリシャ総務省が、クレタ島を含むペロポネソス半島南部に火災の危険性が高まっているとして警報を発していたという。
こうした気候条件から、瞬く間に火が燃え広がり、空を覆い尽くすほどの規模に。200名以上の消防士が動員されたというが、延焼は止められず、およそ1000名の観光客に避難勧告が発せられた。
その後、ギリシャの地元紙「Ekathimerini」が、地元の40代の男2人が放火の疑いで逮捕されたことを報じた。1人が今回の火災の原因となる放火を行い、もう1人は別の場所から放火しようとしていたとされている。
幸いにも、この火災はヘリコプターを使った放水により消し止められたが、森林の被害規模は大きい。そして鎮火した後も煙はひどく、現地当局は「煙がひどいため、呼吸器が弱い人はエアコンをつけないで」と呼びかけていたという。
せっかく島に遊びにきていたというのに、山火事が起こった上に避難までさせられるなんて非常に災難である。せっかくの旅行が台無しにされてしまったことだろう・・・。