家のすぐ裏の池の底には・・・
今から22年前の1997年11月7日、アメリカ・フロリダ州ランターナにて、ウィリアム・モルズさんという男性が行方不明となった。
当時40歳だったモルズさんは、21時半ごろに恋人に対し「もうすぐ帰る」と電話し、23時ごろにナイトクラブを車で出発した後、翌朝になっても家に帰らなかった。
警察は捜索を続けていたものの、その後の足取りがつかめず迷宮入りとなっていた。
しかし今年8月、突如モルズさんに関わる有力な情報があらわれた。
それは、みなさんもよくご存知のGoogleマップである。
こちらの地図は、フロリダ州ウェリントンにあるムーンベイ・サークルという住宅地の航空写真である。
湖の左端に、白い影のようなものが見えるだろう。なんとこれが、モルズさんが載っていた車に酷似していたのである。
その後、連絡を受けた地元当局が現地で車の引き揚げを決行。中からは白骨化した遺体が発見された。
地元パームビーチ郡保安官事務所によると、モルズさんは誤って水の中に転落したとみられているという。
捜査官はBBCに対し、「Googleマップで発見するまで、近隣住民は車が沈んでいることを全く知らなかった」と明かしている。
友人らによると、モルズさんは普段から飲酒する人ではなかったようだが、失踪当日に限って何杯かお酒を飲んでいたという。ここから、飲酒運転による事故という見方が強まった。
フロリダ州パームビーチは、たくさんの池や川が流れるリゾート地として知られるが、水辺に住むワニによる事故は毎年のようにおきている。こうした理由から、「地元民は普段池に近寄らないから見つからなかったのだろう」とSNS上では推測されている。