発射物(いろんな意味で)
9月16日早朝、オーストラリア・ビクトリア州にある乳製品卸売業者の建物にて爆発が起き、1棟が焼ける火災が起きた。
その会社が保管されていたものというのが、なんと大量の牛の精子。
Fire investigators on scene following a blaze that completely destroyed the Yarram Herd Services building last night. Cause of the fire is still being investigated. More on @WINNews_Gip #gippsnews pic.twitter.com/Kyx1X2phV6
— Bonnie Barkmeyer (@BonnieBarkmeyer) 2019年9月17日
建物を所有する”ヤラム・ハード・サービス”は、乳牛種雄牛を飼育しており、乳牛や食肉用に精子を提供する企業だ。
現地には10名の消防士が駆けつけ、消火活動を行ったというが、建物内には精子の入った注射器が冷凍庫に大量に保管されていた。
そのため、熱で膨張した注射器が弾け飛んでくる恐れがあり「発射物に気をつけましょう!!」と呼びかけながら消火されたそう。牛の発射物が入った発射物である。
このような発射物の危険の中、消防士らは自分の身を守りながら鎮火したという。
今回の火災で、牛の精子が入った注射器およそ100本が失われてしまい、ヤラム・ハード・サービスは大きな打撃を受けたという。
それもそのはず、同社は注射器1本あたり5万4000円〜10万円(500ドル〜1000ドル)相当で販売している。また、人工授精の時期も近づいているため、精子の価格もさらに上がるという。
米紙”Newsweek”の取材において、「今回の火災で、酪農家は大きな損失となるでしょう」と、同社の副社長アーロン・トーマス氏は語っていた。
火災の原因はまだわかっていないが、原因究明が急がれるだろう。