インドネシアで話題の観光スポット
インドネシアでインスタ映えスポットといえば、思いつくのは「カンポンペランギ」ではないだろうか。もともとスラム街だった町をカラフルな虹色にペイントすることによって、多くの人を呼び寄せる観光地となっている。
だが、今じわじわと人気に火がついているのが、中部ジャワ州クラテンにある「Umbul Ponggok」だ。その人気の理由は写真を見てもらえればお分かりいただけるだろう。
驚くような透明度を誇るこの池で、シュノーケリングをしたり、バイクや自転車など好きなものを持ち込み魚と一緒に写真撮影することができるのだ。
村長と村人の力で生まれ変わった
実は、15年ほど前までは、この池は住民たちの生活排水を流す汚水池だったという。だが、2006年に就任した村長が都市部から学生たちを呼び寄せて、村おこしのためのアイデアを募った。
そして行き着いたのが、この汚水池を清浄化し観光スポットにするというものだった。
だが、失業率が高く貧しい村人たちから出資してもらうのは至難の技。そこで、将来の配当金を約束した上で村人たちから出資金を募ることにした。
当初、出資者は全世帯の半分ほどだったものの、観光客が増えるとともに出資者はどんどん増え続けていったという。そして、2005年度は約60万円だった村の歳入は、今では1億円を超えるまでになったのである。
新しいことに挑戦することは簡単なことではない。だが、村長と村人たちの力で、村は生まれ変わることができたのだ。
観光客のみならず、インフルエンサーや著名人も訪れるという「Umbul Ponggok」。興味のある方は訪れてみてはいかがだろうか。