生理で出血の多い時や、職業柄ナプキンを頻繁に取り替えるのが難しい人にとって「タンポン」は欠かせないものである。だが、タンポンの使い方を間違えてしまえば命を落とす危険性があるのをご存知だろうか。
生理中の体調不良、その原因は…
今年1月末、米ノースキャロライナ州に住む5児の母親グレタ・ザラテさん(32)は生理1日目に体調不良に陥ったという。インフルエンザのような症状だったというが、市販の薬で様子を見ていたグレタさん。だが、4日後には極度の低血圧となり、病院の集中治療室へと搬送されたのだ。
Bactérias acumuladas no dispositivo de higiene íntima entraram na corrente sanguínea da norte-americana Greta Zarate #Metrópoles https://t.co/I9wv4QolKr
— Metrópoles (@Metropoles) 2019年10月9日
レントゲン検査や超音波検査、CTスキャンなど様々な検査をしてみたものの、原因を特定することはできなかったという。
だが、看護師がトキシックショック症候群(TSS)を疑い膣スワブ検査をしたところ、グレタさんの感染が明らかになったのである。
生理1日目に超吸水タンポンを使用
TSSとは黄色ブドウ球菌の産生する毒素が原因で起こる急性疾患のことで、初期症状としては高熱、発疹、倦怠感、嘔吐、下痢などがある。以前edamame.でも記事にしたが、モデルのローレン・ワッサーはTSSにより両足の切断を余儀なくされた。
異変を感じたらすぐさま病院で治療を受けないと、四肢切断や命の危険もある恐ろしい感染症なのだ。
グレタさんの場合、生理1日目に超吸収タンポンを使用したことが原因だった。
出血が少ないにもかかわらず超吸収タンポンを使用し、乾いた膣から取り出すときに膣壁に小さな傷を作ってしまったという。そこから細菌が入り込んで感染してしまったようだ。
タンポンの使用方法を見直して!
タンポンの長時間使用が原因で感染する人が多いと言われていたTSSだが、今回のように経血量に合わないタンポンを使用することで感染するリスクもあるということだろう。
子供の多いグレタさんは育児に追われているため、吸収力の良いタンポンに頼ってしまったのかもしれない。だが、それがこんな結果を招くとは想像すらしていなかっただろう。
11日間の入院で治療を終えたグレタさんは、こう話している。
頻繁にトイレへ行きタンポンを変えていたのですが、経血量に合わせた使い方ができていなかったようです。今後二度とタンポンを使うことはないと思いますが、皆さんも生理中に異変を感じたらすぐに病院へ行ってください。そしてタンポンの箱にも注意書きが必要だと思います。
普段何気なく使っているタンポンだが、私たちも今一度タンポンの使用方法を見直してみるべきだろう。
参照元:Twitter、YahooStyle