夜中に動く腹話術人形
英リヴァプール在住のマイケル・ダイアモンドさん(48)は、ちょっと変わったものを集めているコレクターだ。
そんな彼の自宅にある腹話術人形「Mr. Fritz(ミスターフリッツ)」を保管しているガラスケースが、朝になると開いていることがあったという。それも一度だけではなく週に1、2度開いていたこともあったといい、不審に思ったマイケルさんは9月19日と20日に監視カメラを設置した。
だが、そこに映っていたのは、勝手に開くガラスケースだけではなく、瞬きをしたり口を動かしたりするミスターフリッツの姿だったのだ。
第二次世界大戦中に作られた腹話術人形
1945年頃、第二次世界大戦収容所の元アメリカ人の囚人によってミスターフリッツは製作されたという。そして、そのアメリカ人がナチスに捕らえられる前は腹話術師をしていたのではないかと推測されている。その後、ミスターフリッツはアメリカやイギリスの骨董品店などで置かれていたようだが、今年7月、マイケルさんがイギリスの軍事コレクターから購入したという。
ミスターフリッツは彼の自宅にある「奇妙な部屋」と名付けられた保管場所に他のコレクションとともに置かれているというが、妻や子供たちは怖がっているといい、現在はブランケットをかぶせガラス戸に鎖で鍵をかけているようだ。
この動画に関しては「何かを訴えかけているのでは?」「フェイクであってほしい」などと物議を醸しているが、マイケルさんはミスターフリッツを手放す気はなく、現在の保管場所を彼の永遠なる居場所にしたいという意思は変わらないという。