動物の癒しを求める人たちの憩いの場として、ドッグカフェや猫カフェなど様々なペットカフェが近年増え続けている。それは日本のみならず世界中で流行となりつつあるのだが、今、中国のあるペットカフェに批判が殺到している。
犬の毛を染めてパンダに仕立てる
ジャイアントパンダの生息地としても有名な四川省成都市。そこにオープンしたばかりのペットカフェの映像をご覧いただこう。
一見、「まさかパンダカフェ!?」と勘違いしてしまいそうだが、店内に6匹いるのはパンダではなくチャウチャウ犬である。
なんと、チャウチャウの毛を白と黒に染めて、パンダ風に仕立てているというのだ。
動物を染色することの危険性
ここでは客がパンダ風のチャウチャウたちと触れ合ったり飲食をしたりすることができるが、客の要望によりペットの毛染めサービスも約23,000円でおこなっているという。
同カフェのオーナーは次のように話している。
毛染めクリームは非常に高価で約12,300円します。そして毛染めにはほぼ1日かかるので時間もかかります。染色剤は日本製の良質なものを使用しているので動物たちに害はありませんよ。
当然ながら、営利目的のために動物たちの毛染めをするこのカフェには、世界中の動物愛好家や動物愛護団体から批判が殺到している。また、獣医師も「染色剤は動物の毛や皮膚に悪影響を与える可能性もある」と難色を示している。
近年、中国では動物たちの毛を染料するという類のニュースが度々報じられているが、塗料が原因で動物が死に至ったというケースも相次いでいる。動物たちに与える影響や危険性を周知し、一刻も早く禁止するべきではないだろうか。