食用のカニのクレーンゲーム
シンガポールのあるレストランに、ネット上で批判が殺到している。
騒動が始まったのは今年10月初頭のこと。シーフードレストラン「House of Seafood」の店先に設置されていた、カニUFOキャッチャーの映像が広まったのがきっかけだ。
このゲームの商品は生きたカニで、一回約400円(5シンガポールドル)でプレイできる。ゲットしたカニは持ち帰ったり、店に無料で調理してもらうこともできるという。
そこで、店がフェイスブック上に広告動画を上げたところ、これには多くのネットユーザーから批判が殺到したという。主に、「食料として殺されるまでの時間で、カニたちを苦しめている。不愉快。」といったコメントが寄せられたという。
これには、シンガポール国内の動物愛護団体「SPCA」も反応しており、「人々が動物を弄んでいる。」「カニをおもちゃ扱いするべきではない」という批判の投稿をした。
これを受け、カニUFOキャッチャーを設置していた店主は謝罪。あまりの批判の多さに驚いたと語った。
現在は、箱を釣り上げたらカニをプレゼントする形となっている。
同機は他の1店舗にも設置されているが、そちらにはあまり批判が来ていないそうだ。しかし、シンガポール政府から注意されたら、設置を中止するとのことであった。
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ちなみに、日本でも同じように、東京都や長崎県にも、伊勢海老を入れたUFOキャッチャーが設置されていたことがある。
だが、2000年に動物愛護団体から「虐待である」と抗議され、更に衛生環境や食品衛生法の観点からも問題があると指摘を受けたが、メーカー側は「問題はない」と反論していた。
他にも、日本には各地にカニやサザエを入れたゲームが設置されている。皆さんはどう思うだろうか?