そんなに仕事休みたいの!?
コロナウイルスの混乱が世界中に広がる今日この頃。私たちも怯えながら暮らしているものだが、「感染している!」と嘘をつき電車を遅延させた群馬県の男など、国内では迷惑な輩も続々と出現している。
同様に、アメリカでも似たような考えをする人がいるようだ。
問題を起こしたのは、サウス・カロライナ州在住のジェフリー・トラビス・ロング容疑者(31)。
地元のスパータンブルグ群イスマン保安事務所によると、3月11日、彼は仕事を休みたいがあまり、コロナウイルス感染の診断書を偽造したという。
診断書の内容は、「2020年3月12日の検査において、陽性反応が確認されました。3月27日の再検査の後、仕事に復帰できます。」と書いてあったという。およそ2週間の待機命令である。
所属するコールセンター代行会社では、診断書を受け取った途端、5日間すべての業務を停止。他のスタッフを守るため、オフィス内の消毒を行ったほか、彼の子供が通う学校にも調査が入った。
だが、これはすぐに嘘だと明らかに。保安官が診断書に書かれていた病院に問い合わせたところ、「過去2週間以内に見たことはない。公式文書だと証明する病院スタンプがない」と指摘された。
ここから、ロング容疑者は検査にすら来ていなかったことが発覚。彼は解雇後に逮捕されることとなった。
彼を雇っていた「サイテル・コーポレーション」の担当者は、事件の全容についてこのようにコメントしている。
「社内すべてを消毒するのに、どれだけのコストがかかったかわかりません。数百万ドルはかかっています。
彼は2週間の有給休暇を取りたがっていたようですが、こんな者にはあげられません。」
同社は地元メディア「WSPA-TV」において感染に関して事実無根であったことを明らかにし、社内は安全だと強調。3月18日から業務を再開したという。