収入激減を受け、家賃の支払いを見逃してくれる大家
今回の新型肺炎の影響で、収入がなくなってしまった市民は少なくない。3/22の夜からロックダウンを開始したアメリカ・ニューヨーク州でも、すでに「家賃すら払えない」という声が続出している。
そんな中、ブルックリンにあるアパートの大家さんが、「4月分の家賃の心配はしなくていい」という太っ腹な決断をしたとして話題になっている。
アパートにこの通達があったのは3月30日のこと。大家のマリオ・サレルノさん(59)は、出入り口に「近頃のコロナウイルスの感染拡大の影響を受け、4月分の家賃は不要です」という紙をはった。
サレルノさんは80棟のアパートと200部屋のテナントを持つ大地主だが、そのうちいくつかのアパートは、収束まで家賃の支払いを見送る方針を立てたという。
米紙ニューヨークタイムズの取材を受けたサレルノさんは、「皆さんに元気になってほしい。それが全てです。私にとって、皆さんが食べ物の心配をせず、健康になってもらうことが一番大事です。だから、支払いに関しては心配しなくてもいい。それよりも家族の心配をしてほしい」と語った。
アパートに入居しているケイトリン・グテスキーさんは、普段は美容室で働いているものの、ロックダウンを受け一切の収入がなくなってしまっている。
資金繰りについて非常に悩んでいたようだが、サレルノさんの発表でその悩みはなくなった。インタビューでは、「彼はとても素晴らしい方です。」と非常に感謝していることを明かした。
また、サレルノさんは地元で非常に親切だと知られている。2012年にもハリケーン「サンディ」の被害を受けた世帯に家賃の猶予をしたり、所有するガソリンスタンドで積極的に値下げを行うなど、社会奉仕につとめてきたという。
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悪人ばかりが目立つ世の中だが、サレルノさんのような優しい人がたくさんいると思うと、まだまだ捨てたものじゃない。
お金持ちで親切だなんて、アメリカのマリオさんはかっこよすぎるぜ・・・!