「不安を煽る」との反対の意見も
4月8日付で公開されたAFPの記事によると、この度ウクライナ東部の街ドニプロにて、突如600個以上もの墓穴が用意される事態が起こったという。
人口約100万であるドニプロの市長によると、これは「感染拡大を予測した結果、死亡者続出への備えだ」と語る。
これに対し、地元の活動家らは「不安を煽る」として抗議しているという。
4月9日時点で、ウクライナ国内で報告されている感染者数は1668人で、死者は52名。
いずれ来るだろう大規模な感染拡大に備え、ウクライナ政府は全土に非常事態宣言を発令しており、4月24日まで検疫措置が実施される。
そのため、60歳以上の外出や、2名を超える複数人での外出が禁止され、違反すれば罰則が課せられることになっている。
だが、今回取り上げるドニプロで報告されている感染者数は13名。その中で、この決定を下したボリス・フィラトフ市長は最悪の事態に備え、615個の墓穴と、2000枚にも及ぶ遺体袋を用意したと明かしている。
これには賛否両論が相次いでおり、地元の活動家は「不安やパニックを煽っている」と批判する声や、「市民により一層の注意を促す効果がある」と肯定する声もあった。
この声に対しフィラトフ市長は別の投稿でコメントしており、「パニックを呼ぶためではなく、理論的に考えた結果です。神はきっとこれを使うことを許さないでしょう。」「墓穴や遺体袋が必要にならなければいい」と語っていた。
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