夏までに収束できるのか!?
新型肺炎の流行は深刻さを増しているが、いつ収束するのかはみなさん気になるところだろう。
米感染症研究所は「18ヶ月以上かかるかも」と発表していたり、かたや感染症を予言したとされるビル・ゲイツ氏は「6月にはおさまる」という楽観的な発言をしていたりする。いまだ正体が完全に掴めていないウイルスだけあり、いずれも眉唾ものの情報である。
この様な状況の中、ひときわ酷い流行を見せているイタリアから、呑気すぎるニュースが飛び出した。
なんととある現地企業が、夏に向けてコロナ対策済みと称するビーチの計画を打ち出したからである。ええぇ〜!?大丈夫か〜!?
新型肺炎が流行しだしてから、「社会的距離」という言葉をよく聞くようになっただろう。感染拡大を防ぐため、人とは2メートル以上離れるように・・・という指標である。
今回取り上げる企画は、この社会的距離をキープしてビーチを楽しんでいただこうというものだ。
提案したのは、エミリア・ロマーナ州モデナ県を拠点とするヌオバ・ネオン社。パラソルを区切ることで、飛沫感染を防止しようという考えらしい。
しきりはアクリル樹脂でできており、高さ2メートル、ボックスの横の長さは4.5メートルとなっている。天井が空いていることによって通気性も良くなり、ウイルスが飛ぶのを抑える・・・という理屈である。
一方、地元リビエラ・デル・コネロの海水浴協会の会長も「考えられる中では、少なくとも不可能」と考えているようだ。
その理由として、ブースの中に熱がこもることが考えられることや、アクリル樹脂は潮風に耐えられないことが上がっている。
設置が予定されている海は、日中は強い風が吹くため、侵蝕を防ぐことはできないだろうという。そのせいですぐに壊れてしまうことが考えられ、ワンシーズンに何度も建て替えすることになるだろうと予想している。
素人目に見ても、心配になる企画である。これに対し協会の会長は、ビーチパラソルを3メートル間隔で設置することを提案している。
また、ビーチは無料開放するのではなく有料にし、入場制限をかけること。また、消毒や清掃も行い、感染リスクを抑えることを掲げている。
再流行の可能性も考えると、来年以降も同様にビーチの使い方について考えることもあるかもしれない。今回のアイデアも、いずれは役に立つ日が来るかも・・・?