新型コロナウイルス感染拡大を受け、今なお世界の多くの国で外出規制やロックダウンがおこなわれている。南アフリカ共和国でも75人以上の死者が出ており、現在は警戒レベル5で必要不可欠の外出以外は禁止されているという。
初めてマスクをつけた…のかな?
そんななか、23日夜にひらかれたシリル・ラマポーザ大統領の会見が注目を集めた。
5月1日から規制を緩和しレベル4に引き下げること、それにより感染者数を増加させ再びレベル5に引き上げるのは回避しなければならないことなどを力説したうえで、マスクの装着を推奨したばかりの大統領は会見終わりに颯爽とマスクを取り出し全国民の前でお手本となるべき姿を見せるはずだった。
しかし、その思いとは裏腹に、お手本とはあまりにも言いがたいあたふたぶりを公開してしまった。
何度もゴムをかけ直すその姿に、思わず「練習した?」とツッコミたくなってしまうほどだ。
国民からの人気はうなぎのぼり
真剣に大統領の会見に耳を傾けていた国民たちだったが、これには大爆笑。Twitterでもこの動画は拡散され、「暗いニュースの中で笑わせてもらった」「私をマスク補助係に任命して」「努力している姿を国民に見せてくれた」「何もしないリーダーより素晴らしい」と様々な反響を呼んだ。
また、翌日には大統領は自身の動画に寄せられたコメントを受けこう述べている。
新しいYouTubeチャンネルを開設してマスクの正しい装着方法を教えようかな
自身の失敗もユーモアに変えてしまう彼の人柄は国民からも支持され、「南アフリカ国民でよかった」「彼は偉大なリーダーだ」「若い世代をも惹きつける魅力がある」と、この動画で新たに幅広い年齢層のファンを獲得したようだ。