ドイツビールが無料!!
暖かくなってきた今日この頃、日差しの下で友達と語り合いながらビールをグイッとやりたい方も多いだろうが・・・疫病が流行る今では、もう叶わぬ夢。
そのせいもあってか、飲んべえの国ドイツでもビール需要が激減しており、国内の在庫が大量に余っているという。
そんな中、とあるビールメーカーが・・・余剰在庫を無料配布するという決定を下したことが明らかになったという!く〜〜っ!うらやましい〜!!
? Die Zeit des Durstes hat ein Ende! ?
Wer uns vermisst, kann sich ab sofort mit unserem Flaschenbier für zu Hause…
↑キャンペーンを呼びかける投稿。マスク姿でストローをぶっ刺して飲むスタイル。
この決定をしたのは、ドイツ・ヘッセン州ヴィリンゲンにある醸造所、「ヴィリンガー・ブリューハウス」。
こちらの醸造所は、普段地元のホテルやレストランにビールを卸しているというが、ロックダウンの影響で軒並み休業してしまったため大量にビールが余ってしまっていた。
そこで、5月7日木曜日より、地元住民をターゲットに黒ビールと白ビールの無料配布を開始。フェイスブックに出された告知によれば、用意していたビールは1日で全てなくなったといい、5/14まで週に一回、朝9時から1人3本限定で配られた。無料配布が終了したのは、レストランが営業再開になったからだ。
ロイター通信の取材で、オーナーのフランツ・マスト氏は「これはみなさんへのお礼です。私たちが営業再開したあと、またみなさんに支援してもらえることを願っています。」と語っていた。
配布当日には、マスクをつけた人々が社会的距離をとって長い列をなし、配布開始の7日だけでも数十人が訪れ、なんと2600リットル分が人々の手に渡ったとか。
受け取ったお客さんの1人は、「醸造所を助けたかった、ここに来たのはただそれだけですよ!今日はこの後、庭に座って太陽の光を浴びながら、おいしいヴィリンガービールを飲みます!」と嬉しそうに話していたという。こんなに爽やかなコメントをこのご時世に聞けるとは・・・なんて素晴らしいキャンペーンなのだろう。
今回の無料配布で、少しでも多くの人に「おいしい!」と思っていただければ、収束後の購買にもつながるもの。太っ腹に見えて、上手な戦略である。