このご時世に3000人が大集合!?
5月16日、米フロリダ州にておよそ3000人が集まる屋外パーティが行われ、警察と衝突する事件が起きた。
フロリダ州では一部のビーチエリアなどの封鎖解除が行われているが、現在でも感染者は増え続けており、5月17日の時点で2万4000人の感染者が報告されている。
そんな中で、フロリダ中心部にあるデランドで、地元の黒人コミュニティ主催の大規模なブロックパーティーが開催された。
パーティーの趣旨は、2008年に銃犯罪で犠牲になった男性を追悼する集会で、毎年開かれているもの。当初予定していた日程から大幅に延期されていたものの、フロリダ州のビーチ閉鎖解除の報道をみて、開催が許されたと勘違いしての開催だった。
追悼式典は民家の裏庭で始まり、やがて大規模なパーティーへと発展。ほとんどの人は違反であると知らずに参加しており、翌日の早朝まで続いたという。
当然、ロックダウンが解除されていない状態で行っていたため違反行為とみなされ、解散させようと警察が出動。暴徒化した参加者に警察が発砲する騒ぎとなった。
翌月曜日、デランド警察署の署長ジェイソン・アンバーガー氏は記者会見を開き、「パーティーの閉鎖は黒人コミュニティへの差別ではなく、無法行為に対処するものである」と発表。「私たちは平和を維持するために最善を尽くしており、誰かが銃を向けることがあれば、警察官もそれに対処する必要がある」と述べている。
アンバーガー署長の発表によると、発砲事件が起こったのは事実であると明かされている。
パーティーの日の午後10時半ごろ、ボルシア郡保安官にライフルが向けられたことがきっかけで一連の騒動が起こり、警官が椅子で殴られたり、足の怪我をした警官を介助しようとした保安官が瓶で頭を殴られたりしたことが報告されている。
記者会見にて保安官事務所は「そこにいる95%の人は楽しい時間を過ごしたでしょうが、暴動を煽ったり、銃器や薬物を取り扱っていた者が5%混じり込んでいた可能性がある」と述べている。
このパーティーにて、重犯罪を犯した3名を含む7名の参加者が逮捕されたという。