オウムを逃した8歳少女が殺害される
5月31日、パキスタンの首都イスラマバード近郊の中流家庭が多く住むラワルピンディで、メイドとして働いていた8歳の少女ゾーラちゃんが雇い主の飼っていたオウム2羽を誤って逃してしまったことで、暴行を受け死亡するという痛ましい事件が起きた。
An Eight years old #ZohraShah has been beaten up to death by his owner for accidentally freeing Caged parrots. Humanity bows its head in #Shame .
By the way Human Rights Minister is sleeping So plz don’t disturb. #JusticeForZohraShah pic.twitter.com/yBcU7NgGzV— Imran Abbas (@ImranAbbas) June 3, 2020
そして、政治家や人権活動家たちがこの事件をすぐさまSNSで取り上げると瞬く間に炎上し、警察が捜査に乗り出したことで夫婦の逮捕につながったという。
子供の人権問題について立ち上がるとき
ゾーラちゃんの遺体は家族に引き渡され、検視の結果、死因は暴行によるものと判明した。
事件の起きた日、ゾーラちゃんは鳥かごの掃除をしていたというが、その際に4羽いたオウムのうちの2羽が逃げ出してしまったという。もちろん故意にやったわけではないが、夫婦からゾーラちゃんへの暴行は日常茶飯事だったといい、そのなかには性的暴行のあともあったようだ。
We are sorry #zohrashah. pic.twitter.com/I4qU48Ksm2
— AYESHA AHAD MALIK (@IamAyeshaAhad) June 4, 2020
現地メディアの報道によると、パンジャブ州南部の貧しい村コットアドゥの出身であるゾーラちゃんは、4か月前に1歳の子供の世話をするためにこの夫婦に雇われており、雇用主はその対価としてゾーラちゃんに教育を提供することを両親に約束していたという。
パキスタンでは約1200万人もの幼い子供たちが労働に従事していることが問題となっており、ネット上にはわずか8歳でこの世を去ったゾーラちゃんへの追悼の意が寄せられるとともに、今回の雇い主のあまりに残虐な仕打ちに対し子供の人権問題についての声が世界中から上がっている。