インドの自称聖人が死亡
現在のような病気による不安が満ち溢れる社会だと、目に見えない宗教的なものを頼り始める人も現れる。疫病退散のアイコンとして日本で流行った「アマビエ」も、その一つと言えるだろう。
一方インドでは、新型肺炎を治癒するという”聖人”が現れていたという。
インドのメディア「the Tribune india」が6月12日に公開した記事によると、マデイヤ・プラデーシュ州にて「アスラム・ババ」と称する自称聖人の男性が現れたという。
彼はなんと、黒魔術を使い、手にキスをするだけで新型肺炎が治ると主張していたらしい。
その結果、恐ろしいことに逆に感染者を増やした上に、自身も死亡するという事態になってしまった。
インド保険省の発表によると、同州ラトラム県ではすでに85人以上の感染者が確認されており、そのうち19名が、ババに接触していたことが明らかに。
その後、6月3日にババは陽性と診断され、翌日に重症化し命を落としている。
ラトラム警察長官によると、彼の死後に追跡調査が行われ、関連する150名を隔離環境下に置いているというが、その全員の数は把握しきれていないという。
宗教の力が未だ強いインド特有の集団感染といえるものであった。
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