ビーチでサメを素手で抱き・・・
6月中旬、米デラウェア州サセックス郡のビーチで、素手でサメとレスリングをする男性が激写され、SNS上で大きな話題になった。
捉えられたのは、デラウェア州ルイス在住のデイブ・ウィリアムソンさん。当時、彼はケープヘンローペン州立公園で釣りをしていたというが、浜辺に何かが近づいてくるのを察知。
それは、比較的性格の大人しいと言われるシロワニ。だが人が襲われた事例がないわけではないし、するどい歯も持っている。
ウィリアムソンさんは立ち向かい素手でサメにつかみかかった。危険な顎をこじ開け無害化させると、方向を変えて手放したという。
この瞬間が現地にいた人に撮影され、SNS上で拡散されると、なんとウィリアムソンさんに大きな批判が。そのコメントの多くが、彼の野生生物への対処に問題があったと指摘していた。
これに対し、米メディア「NBC」のインタビューでウィリアムソンさんは反論。「サメに対して適切な対処をし、デラウェア州天然資源環境管理局(DNREC)は違反扱いはしてこなかった」と主張している。
更に、撮影者はウィリアムソンさんを擁護しており、ビーチにいた人たちの非常に近くまできていたと話していた。
これに対し、DNREC(デラウェア州の天然資源および環境管理省)の担当者は「デラウェア州ではサメ釣りは許可されていますが、野生生物への嫌がらせは許されていない。指定種のサメは即座にリリースし、危険を最小限にとどめ、生存の確率を高めなければならない。」とコメントを発表している。
このように、彼のサメの扱いに焦点が当たっているが、デラウェア州立大学の海洋学者からは「当時は普通の状況ではなかったから仕方ない」というコメントが上がっている。
ウィリアムソンさんは何も悪いことはしておりません。
彼がサメを持ち上げ、釣り針を外し、すぐに逃すことは、サメを過度に痛めつけてストレスを与えるよりかはずっといいことです。
誰も怪我をせず、彼がサメを逃したことで全員が無事でいられた。それは何よりも素晴らしいことですよ。」
ウィリアムソンさんは、釣り針にかかってしまったサメを逃してやるために、サメには負荷の少ない方法をとっただけだったのだ。一見荒っぽく見えるやり方だったので、彼の行動に批判が集まったが、ウィリアムソンさんは、ここで5年も前からそうやってサメを逃がしてやっているという事だ。
問題となったシロワニはDNRECによって保護動物に指定されており、捕まえたら傷つけず、すぐに解放することが義務付けられている。