元気と愛をおすそ分け!
愛犬が事故や重い病気にかかってしまったことで、血液の輸血が必要なときもある。しかし、人間のようにドナーを見つけることはとても難しい上に、飼い主の了承を得ることも大変だ。
そんな中、今回の7歳の犬は、血液を提供することでもう1匹の犬の命を救ったという。
Happy 7th birthday to this heart of mine ❤️ Jax has had quite the birthday week! He’s donated blood and saved a life, gone viral, had a tooth pulled, and turned 7 all in one week. This sweet boy brings me nothing but joy and I love him to the ends of the earth ? Happy Bday Jax! pic.twitter.com/BdgihRpZVb
— Jennifer Fowler (@jenni3579) June 27, 2020
提供を行ったのは、アメリカのお宅で飼われているジャックスというミックス犬。動物病院で働く飼い主のジェニファー・ファウラーさんによると、彼の7歳の誕生日が近づいた6月下旬、ある子犬に対して献血を行なったという。
その子犬は重い貧血となっており、血中には赤血球がほとんど残っておらず瀕死の状態だった。
ちょうど同じ日、クリニックでそれを聞きつけたファウラーさんは、家にいる旦那さんに「ジャックスを連れてきて」とお願いした。
ジャックスはすぐに到着したが、すでに子犬の飼い主は自宅に戻っており、1時間ほど連絡が取れずにいたという。だが、すぐに準備を始め、いつでも子犬に輸血ができるように血を抜き始めたという。
注射するサイズに毛を刈り取り、首から30秒ほど採血していたというが、その間もジャックスはご機嫌だった。ファウラーさんが頭にキスをして励ましたというが、鳴き声をあげたり泣いたりせず、ずっと尻尾を振っていたとのこと。
手早く採血を終えると、たくさんの高カロリーなおやつやお水を与えられ、その日の午後いっぱいはふかふかのベッドで快適に過ごしたという。
英「LADBIBLE」のインタビューにおいて、ファウラーさんはその後についてこのように語っている。
「小さなサイズの子犬だったので、1回の献血でも十分3回の輸血をできる量でした。子犬の体調は大幅に良くなり、数日後には帰宅したそうです。」
ジャックスは見事命の恩人となり、ファウラーさんは非常に彼を誇りに思っているという。
ちなみに日本動物高度医療センターによると、こうしたワンちゃんの輸血はすべて寄付に依存している。多くの国で動物医療の献血システムは確立されていないため、ペットの血液を安定的に確保できない状況にあるという。