【パーフェクト・コレクション】息子の誕生日ごとにプレゼントし続けた「18年物のマッカラン」が近年の価格高騰で思わぬ価値に!

カルチャー

生まれた時から一本ずつ購入し・・・

ウィスキーの人気が高まり、取引価格が上がっている昨今。そのうちの一つ、マッカランは特に価格が上がっており、飲むためだけではなく、投資材料として購入する人も増えているという。

こうした現状を背景に、イギリスにお住まいのとある男性が、18歳の誕生日にお父さんからもらったマッカランを売りに出している。

このアイデアを出したのは、英イングランドサマセット・トーントン在住のマシュー・ロブソンさん。1992年生まれの28歳の男性である。

彼は今から10年前の18歳の誕生日、父ピートさんから18本のマッカランを贈られたという。

それも、1992年から毎年18年物のマッカラン・シングルモルトを1本ずつ購入し、18年物を18本、18歳の誕生日にプレゼント。その後も誕生日のたびに18年物のマッカランをプレゼントし、合計で28本になった。一番古いものは、1974年に仕込まれたもので、合計70万円以上(5000ポンド)が費やされたという。

英「BBC」の取材において、父ピートさんは「最初は赤ちゃんの誕生を祝い一杯やるために買ったものだったけど、毎年購入して、18歳の誕生日に18本プレゼントしたら面白いと思ったんです。」と明かしていた。

▲現在売られているマッカラン18年

だが、イギリスは18歳から飲酒が許されるとはいえウィスキーは大人の味。若すぎてあまり興味が持てなかったようで、当時のことをマシューさんは「ずいぶん変わったプレゼントだなあ」と思っただけようだ。

以降、マシューさんは大事にウィスキー18本と以降毎年もらうボトルも保管。お酒の味がわかる年になっても、開けないようにグッと我慢しつづけ、さらに10年が経過した。

こうしてやってきた2020年。マシューさんはこの宝の山を、お家を建てる費用に充てることに決めたという。一番古いもので46年物ということから、専門家からは、合計で約550万円(4万ポンド)以上の値打ちがあると考えられている。

担当しているウィスキーブローカーのマーク・リトラー社は、これを「パーフェクトセット」と称しており「マッカランの価格は過去5〜10年で大幅に上昇している。にも関わらず、このようなたくさんの本数が集まっていることが真のセールスポイントです」と語っていた。

▲9月8日時点ではまだ販売中である。引用:Mark Littler販売サイト

すでに多くの人から注目を浴びており、米ニューヨークとアジアのバイヤーが名乗りをあげているとのこと。

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28年前からしたら想像もつかないほどの価値となっているウィスキー。お父さんは意図していなかっただろうが、息子のマシューさんにとっては、10年遅れの最高のプレゼントとなったに違いない。

ぜひ、あなたも家の戸棚ものぞいてみてはいかがだろうか。価値の高いお酒が開けられずに眠っているかもしれない。

 

参照元:BBC、Twitter [1][2]Mark Littler

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