家でぐうたらしているだけで英雄になれる
私たちは今、歴史に残るパンデミックを体験している。日々感染者は増え、この世を去っていく人は後を絶たない…壮絶な時代である。
いつしか、コロナを知らないお子様や若い世代に聞かれることだろう。「おじいちゃんやおばあちゃんは、コロナ時代をどんなふうに生き残ったの?」と。
そんな2020年を未来から俯瞰した面白いキャンペーン動画を、ドイツ政府が公開した。
神妙なBGMと、ソファに座るおじいさん。まるで戦時中のことを語る元兵士…と言わんばかりのパロディ動画である。
動画は、「私は当時22歳になったばかりで、エンジニアリングを勉強していました。そして、第二波が私たちを襲った時…突然、この国の運命は私たちの手に委ねられたのです。」といったメッセージから始まる。
昼夜を問わず家の中にこもり、コロナウイルスの蔓延と戦ったと語るが、画面に映るのは、ソファの上でダラダラする青年だけ。戦ってるって…それちょっと違くね!?
さらに、「家のソファは戦場の最前線であり、忍耐力こそ私たちの武器だった」と語ると、最後に「家にいることであなたもヒーローに」というドイツ政府からのメッセージで動画は終わる。
わずか90秒の映像だが、賛否両論ながら大きく拡散。「英雄と語るなら、最前線にいる医療関係者にフォーカスしてくれ…」と突っ込みたくなったのは筆者だけではないだろう。
とはいえ、感染拡大を防ぐためにお家にいるのは大事なこと。皆さんも、適度な運動や睡眠、食事、ストレス緩和を心がけつつ、ステイホームだ!