犬を盗んだ後に「返さない」と宣言?
脱走した可愛い犬や猫を保護したことがあるという人は多いだろうが、まさか飼い主に返さないなんて人はいないだろう。
しかし、今回イギリスにお住まいの女性は、愛犬が保護されたはいいものの返すのを拒否されているとしてトラブルになっているという。
トラブルの渦中にいるのは、生後9週間のミックス犬のネリー。いなくなるまで、まだ引き取ってから一週間しか経っていなかった。
11月21日の午後12時前、飼い主のメリッサ・ベイリスさん(17)は、自宅からネリーが行方不明になっているのに気づいたという。
最後に目撃されたのは自宅の庭だが、フェンスには指3本ほどの隙間しかないため、脱走も考えられなかった。だが、庭の中にあるゴミ箱の位置が変わっていたことから、ネリーが何者かに連れ去られたのではないかと考え、警察に通報した。
しかし、警察には盗まれた明確な証拠がないとして却下され、家の中や周りを隅々まで探すほかなかったという。
Facebookでも失踪したことを伝え情報を募っていたそうだが、メリッサさんは母親から「見知らぬ人からメッセージをもらった」と知らされた。
メッセージの内容は「ネリーが見つかった」というものだったが、犬は返さないと主張してきたのである。
更に、ネリーは午後1時ごろに家の近くの道を歩いていたと話し、「子犬は安全なところにいます。無責任な飼い主のせいで、安全で思いやりのある家を見つける以外の選択肢はありませんでした。」といって、ネリーが餌を与えられている写真も添えられていたという。
最後には、「動物保護団体に通報されなかったことを運が良かったと思いなさい」とコメントをし、アカウントは削除されたという。
これ以降は連絡が取れなくなってしまったため、メリッサさんは再度警察に通報。悪質性が認められ、警察は調査を再開したが、ネリーが戻るまでに長い時間がかかるだろうと予想している。
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動物保護団体はこれを受け、マイクロチップの埋め込みや、リードの取り扱いに十分注意するよう呼びかけている。盗まれた疑いがある時は、地元の救助グループや獣医、近隣住民にすぐに知らせて欲しいとのことだ。
確かに盗みたくなるほどの愛らしい犬ではあるが、だからといって許されることではない。メッセージまで送ってくるなんて、盗人猛々しいにも程があるだろう。