あの独裁者と同姓同名!?
12月、ある国でウノナ・アドルフ・ヒトラー氏という政治家が地方選挙で当選した。これをきいて、多くの人が1920年代の話だと思うだろうが、2020年のついこの前に起こったことである。
この舞台はドイツではなく、アフリカのナミビアだ。
Man named after Adolf Hitler wins local election in Namibia https://t.co/o6GFvvEfoA
— MSN South Africa (@MSNSouthAfrica) December 4, 2020
こちらの男性が、ナミビアの政治家であるアドルフ・ヒトラー氏。
そんな彼がこの度、地元オンプンジャ選挙区にて大勝利を収め、評議員として選ばれた。植民地支配と白人少数派の支配に反対するマニフェストを掲げた与党「スワポ党」に選出された。
英紙「BBC」によると、”アドルフ”はかつてドイツ植民地だったナミビアにおいて珍しい名前ではないという。だが、父親が自分の名前をあの独裁者にちなんで名付けられたものだと認めているという。
「子供の頃、私は完全に普通の名前だと思っていました。
この男が世界を征服しようとしていたのを、大人になるまで気づかなかった。
しかし、私はこれらのこととは全く関係ありません。」
また、地元メディア「イーグルFMナミビア」の取材においては、「同名の男とは異なり、私は世界を征服するつもりはありません」とコメントしている。
彼の妻は、公の場では「アドルフ」と呼んでいるとのこと。改名の予定もないという。
ちなみに、所属する中道左派「スワポ党」は、ドイツからの植民地解放運動から誕生し、1990年以来ナミビアを統治してきた。その一方で、漁業に対する賄賂問題が浮上し、現在支持率が低下しているという。