10年間ホームレスだった男性がヘアカットを受け・・・
ブラジルの路上で10年間ホームレスだった男性が、無償のヘアカットを受け「別人かと思うほど大変身した」と話題になっている。
注目を浴びているのは、首都でホームレスとして暮らしていたジョアン・コエーリョ・ギマラリスさん。彼は10年間路上で空き缶拾いをしながら暮らしており、家族とはずっと疎遠だったという。
そんな中声をかけてきたのは、地元で理髪店と紳士服専門店を営む、アレッサンドロ・ロボさんという男性。
ロボさんが「お腹は空いていませんか。食料はいりますか?」と話しかけたところ、ギマラリスさんは食べ物はいらないと拒否し、「ひげを整えたい。カミソリはないか?」とたずねてきたという。
ロボさんはそこで「外見の劇的な変化を見せてみたい!」と考え、ビフォア・アフターの姿をとることを考えた。その上で、ひげや髪の毛を整えた後、シャツやズボン、ジャケット、靴でコーディネートしてあげたのである。
結果、目を疑うほどの男前に大変身。この衝撃的な変化に、投稿はSNS上では大きく拡散した。
すると、ロボさんのもとにあるユーザーからメッセージが。なんと投稿を見て、長年離れていたギマラリスさんの家族が連絡をつけてきたのである!!
家族は10年以上彼から連絡がなかったために、すでに亡くなっていると思い込んでいたという。しかし、ネット上で彼の画像を見つけた時、初めて元気に生きていることに気づいたのだそう。それまで住所も電話もなかったがために、見つけることができなかったという。
その後の12月17日、ギマラリスさんの母と妹は彼の元に訪れ、再会を祝した。
ロボさんは一連の出来事を見て、このように語っている。
「クリスマスの時期だけあって、”少しのことが誰かの人生を変えられる”ということを示すためやったことでした。
どんな人相手でも、善を行わねばならない。ですが、ここまで大きな影響があるとはおもっていませんでした。」
ギマラリスさんは口下手で恥ずかしがり屋とのことだが、ロボさんは彼の表情をみて、非常に満足している様子だったという。